ミャンマーの世界遺産バガン遺跡群でここは外せない
バガンは2019年に世界文化遺産に登録された、ミャンマーで唯一の世界遺産です。有名なカンボジアのアンコール・ワット、インドネシアのボロブドゥールとともに世界三大仏教遺産の一つとしても数えられています。バガンの遺跡群が建造されたのは、ミャンマー初の統一王朝のバガン王朝が繁栄していた11世紀から13世紀にかけてとされています。
バガンの守護神の兄妹の精霊が祀られたタラバー門
タラバ―門は、バガンの防備を固めることを目的にピンビャー王によって9世紀に建造された城壁です。タラバ―門の両側には、バガンの守護神の兄妹の精霊マハーギリッ・ナッが祀られた小室があります。
バガン遺跡の代表格で最も美しい建築とされるアーナンダ寺院
アーナンダ寺院は、建立された時期は正確には把握されていないが、1090年にチャンシッター王によって建てられたという説が有力です。1975年の地震の際には大きな被害を受けて一部、崩れてしまいましたが修復は完了しています。本堂の中心部には、9.5mの仏像が4体納められています。南北の2体は創建時のもので、残りの2体は火事で焼けてしまったものを復元したものです。
バガンの寺院で一番の高さを誇るタビィニュ寺院
60m以上の高さがありバガン遺跡で一番の高さを誇るのがタビィニュ寺院です。バガンの3大仏教建築物の一つとしても数えられています。「タビィニュ」とは全知者を指し、仏陀を意味しています。タビィニュ寺院へ訪れた際は、隣にあるタビィニュ僧院には日本人戦没者の慰霊碑が建てられているので足を運んでみてください。私が日本人だと伝えると現地の方に案内して頂きました。
黄金の仏塔が美しいシュエズィーゴォン・パゴダ
シュエズィーゴン・パゴダは、アーナンダ―寺院・タビィニュ寺院とともにバガンの3大仏教建築物の一つとしても数えられています。「シュエ」は黄金を意味し、「ズィーゴォ」は勝利や栄光を意味します。黄金の仏塔の美しさや存在感には目を奪われます。仏陀の額骨と歯が納められているといわれ、仏塔の四隅にある小仏塔には仏像が祀られています。11世紀にバガン王朝アノーヤター王が建設に着手し、次の王のチャンシッター王の時に完成しました。
現在も未完成の曰く付きの寺院ダマヤンジー寺院
アラウンスィードゥー王の次男ラナトゥが即位後に建設をはじめたのがダマヤンジー寺院です。建設をした理由は、王位に着きたいがために父親と長兄のミンシンソウを暗殺したことによる罪滅ぼしのためです。建設当時の最大規模で細かい細工の寺院の建設を開始したのですが、ラナトゥが何者かに暗殺をされたため、工事は中断されてしまい現在も未完成のままです。本尊の仏像は納められているのですが、他の仏像は納められていないため、妙な窪みがあります。現地の方達の間では、夜になると幽霊が出るとも言われています。
日の出や日の入りスポットとしても有名なシュエサンドー・パゴダ
シュエサンドー・パゴダは、バガン黄金期の初期の1057年に国を統一したアノーヤター王によって建立されました。「サンド―」とは、ビルマ語で聖髪を意味し、仏塔の中には、征服をしたタトォン国から持ち帰った釈迦の遺髪が納められているといわれています。シュエサンドー・パゴダは、5層のテラスがあり高台になっているため、日の出や日の入りの眺望スポットにもなっています。高台から森の中に佇む数々のパゴダを眺めているとその場に止まっていたい雰囲気になります。