ツェルマット・マッターホルンへ鉄道の旅

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スイスといえば!アルプス山脈にそびえるドイツ語で牧草地(Matt)にそびえる角(Horn)を意味する標高4478メートルの山、マッターホルン!今回はマッターホルンの麓にある小さな街ツェルマットの魅力やスイスの鉄道事情、マッターホルンへの行き方や注意点、ツェルマットで味わう冬のスイス伝統グルメをご紹介したいと思います!

目次

ツェルマットってどんな街?

ツェルマットの某有名ハンバーガーチェーン店
ツェルマットの某有名ハンバーガーチェーン店

ツェルマットはイタリアとの国境近くのマッタータル渓谷の上流部にある標高1620メートルの街で、街自体が熊本県にある阿蘇山より高い場所にあります。アルプス山脈でアウトドアスポーツを楽しむ観光客が年中訪れることから街は主に観光業で成り立っていますが、排気ガスによる大気汚染を防ぐために緊急車両以外は電気自動車のみの走行が許可されていて街の空気はとても澄んでいます。深呼吸をするとまるで体の隅々まで生き返っていくような感覚を楽しめること間違いなしです!また1年を通して寒冷な地域で夏でも最高18度前後、冬には最低マイナス10度近くまで寒くなる傾向にあるので、冬はダウンジャケット等の準備は必要になりますし、夏でも上着は用意した方がよいでしょう!

ツェルマットまでの道のり ー スイス鉄道の旅

スイスのツェルマット駅の羊
ツェルマット駅の羊

ツェルマットまでの行き方はいくつかありますが、ジュネーヴ空港またはチューリッヒ空港からいくつかの鉄道を乗り継いで向かう方が多い印象です。スイスの鉄道には、主な鉄道、バス、湖船が乗り放題になるお得なスイストラベルパスというものがあり、両空港にあるスイス国鉄窓口ほかスイス内の国鉄の駅で販売されています。3,4,6,8,15日間と日数別で車両の等級毎に用意されており、25歳未満の場合はユース割引制度も利用可能!(2024年現在)また公共交通機関だけでなく、スイス内にある一部の美術館・博物館も無料になるため、国内でいくつかの都市を巡ることを考えている方はスイストラベルパスを利用する方が良いでしょう!(旅程によってはスイストラベルパスを利用しない方がお得な場合もあるので旅程にあったチケットを購入しましょう!)

美しい雪山を眺めて楽しむ郷土料理

レシュティと仔牛のソーセージとチーズフォンデュ
レシュティと仔牛のソーセージとチーズフォンデュ

雪山に囲まれたツェルマットのグルメで特におすすめなのは寒冷な土地ならではの郷土料理です!レシュティと呼ばれるジャガイモのガレットと仔牛のソーセージやチーズフォンデュなど冬にこそ楽しめるメニューがたくさん揃っています!中でもスイスの大人気郷土料理チーズフォンデュには白ワインがたくさん使用されており、注文の際にレストランのスタッフの方から様々なオプションを提案してもらうことができます!白ワインの香りや味がかなりはっきり感じられるため、アルコールの香りや味が苦手な方は白ワインの量を減らしたり、一切入れないというリクエストにも快く答えてもらえるので安心してチャレンジしてみてください!

ゴルナーグラート鉄道に乗って

早朝のマッターホルン
早朝のマッターホルン

マッターホルンの美しい山頂の姿を目にしたい、その絶景の中でウィンタースポーツを楽しみたいという多くの人々はゴルナーグラート鉄道という登山鉄道を利用してマッターホルンのすぐ近くの山、ゴルナーグラートに登ります。登山鉄道は文字通り「登山」のための鉄道で、2本のレールの中央に歯型のレールを敷き、車体についた歯車と噛み合うことで急勾配を登り降りするという特殊な作りをしているため、急斜面や断崖絶壁に近い場所を非常にゆっくり安全に進むことができます。この鉄道はスイストラベルパスの乗り放題の対象には含まれていませんが、スイストラベルパスを持っている方への割引がありますのでチケット購入の際はスイストラベルパスの提示を忘れないようにしてくださいね!

ついに夢のマッターホルンが目の前に!

ゴルナーグラート山からのマッターホルン
ゴルナーグラート山からのマッターホルン

ゴルナーグラート鉄道で山頂に到着して一番に視界に入ったマッターホルンに圧倒されない方はいないはず!名前の通り突然現れた巨大な角のようなその姿はどこか神秘的でもあり、そんな姿を見ながら楽しむウインタースポーツは「最高」以外の表現が見つかりません!また雪質はかなり乾燥していて、雪玉を作ろうと手で握ってみてもすぐにサラサラと崩れてしまうほどでした!展望台にはカフェやおみやげ屋さんもあり、夏であればゆっくり外でコーヒーを飲みながら散歩をするのも楽しいに違いありません!しかし、山の天気は非常に変わりやすいため、ある程度脱ぎ着できるような衣服で行った方がより長く山頂からの景色を楽しめるでしょう!

ツェルマット・マッターホルンへ鉄道の旅 まとめ

ツェルマットの通称「日本人橋」からの景色
ツェルマットの通称「日本人橋」からの景色

いかがでしたか?カラマツの木で建てられた古民家が立ち並ぶツェルマットの街やマッターホルンの魅力は季節毎に異なってそれぞれが大変魅力的なので皆さんもぜひ足を運んでみてくださいね!また、マッターホルンを間近で見るために向かったゴルナーグラートもマッターホルンほどではないですが標高3089メートルとかなり標高があるため、人によっては軽度の高山病になる場合があります。主な症状は頭痛や疲労感・吐き気等ですが酸素が欠乏することからこれらの症状が起きるため、体を冷やさない動きやすい格好とこまめな水分補給、いつもよりゆっくり深く呼吸をすることを意識して安全な楽しい旅を過ごしてくださいね!

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