火山の噴火から長い年月を経て誕生した広大な奇岩群。世界遺産、トルコのカッパドキア!

他では類を見ない奇岩の群れのトルコのカッパドキア。そこには、単に景観の美しさだけでは無く、古代からの人々の生活の歴史も色濃く残っています。
奇岩を活かした建物でできた街

カッパドキアは、「ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群」として自然遺産と文化遺産の両方で世界遺産に登録されています。観光の拠点となるギョレメやウチヒサルの街は奇岩を削って造られたレストランや住居などの建物で溢れています。観光客が泊まれる洞窟ホテルも数多くあります。
カッパドキアの現地ツアー

カッパドキアを観光する際は、個人で周ることもできますが、レッドツアーやグリーンツアーなどの現地ツアーを利用することが一般的だと思います。ツアーのチケットを買える会社は街の中に多数あります。私はギョレメの街の観光会社で前日にレッドツアーのチケットの購入をしました。レッドツアー(北部カッパドキア観光)は、ギョレメ野外博物館・ウチヒサール城・アヴァノス(陶器の町)・デヴレント渓谷・パシャバー(妖精の煙突)が主な見どころです。グリーンツアー(南部カッパドキア観光)は、デリンクユ地下都市またはカイマクル地下都市・セリメ修道院・イフララ渓谷・ピジョンバレー・オニキカプル教会が主な見どころです。ツアー会社によって内容が変わるので、チケットを購入する前にどこに立ち寄るかを確認してください。

ツアーを利用すれば、観光スポットを効率よくミニバスで周れる上に、ランチも付いていてとても便利です。ただし、陶器工房や絨毯ショップなど、いわゆる「お土産物屋への立ち寄り」がコースに組み込まれていることもあり、観光というよりは買い物を目的とした時間帯もあります。海外ツアーにありがちですが、興味のない人にとっては少し煩わしく感じるかもしれません。個人的には、「土産物屋の立ち寄り」的なものも観光として楽しめましたよ。特に絨毯ショップはトルコの伝統のようなものを感じられて印象に残っています。
ギョレメ屋外博物館

多くの岩窟教会、聖堂、修道院で構成されているのがギョレメ屋外博物館です。バルバラ教会、リンゴの教会、ヘビの教会、サンダルの教会など30程の教会が公開されています。カッパドキアには古くから多くのキリスト教徒が暮らしていましたが、9世紀頃からのイスラム教による迫害から逃れるためにさらに多くのキリスト教徒が移住し、洞窟に教会や修道院を創りました。教会にはフレスコ画も残されています。
これぞ奇岩!きのこ型の石塔群、バシャバー

パシャバーは、岩の中に妖精が住んでいるという言い伝えがあることから、「妖精の煙突(Fairy Chimneys)」と呼ばれる奇岩群です。見た感じは、まるでキノコのような形状が印象的で、思わず写真を撮りたくなる不思議な景観が広がっています。カッパドキアの中でも特に代表的なエリアで、上からも下からも奇岩群を眺めることができるのが魅力です。

岩の上部は硬い玄武岩、下部は比較的柔らかい凝灰岩(ぎょうかいがん)でできていて、長い年月をかけて風雨に浸食された結果、この独特な形が生まれました。奇岩の内部は洞窟のようになっていて、一部には古代修道士たちが修行の場として使用していた跡も残されています。今でもその中に入って見学できる岩もあり、外から眺めるだけでなく、中に入って探検するような楽しみも味わえます。
気球に乗って空からカッパドキアの絶景を!

カッパドキアの観光の目玉の一つとして気球があります。自然の絶景を空から眺めるのは貴重な体験になります。気球ツアーはギョレメの観光会社やツアー受付をしているホテルでも申込めます。ツアーの内容によって異なりますが、気球に乗っている時間はおおよそ60分程で値段は15,000円~20,000円程です。早朝5時頃には宿泊しているホテルに迎えが来て、9時頃にはホテルに戻れるので、残りの時間を十分に観光に使えます。
【注意点】
気球ツアーは天候が悪く風の強い日は欠航になります。夏場は欠航になることは少ないですが、特に冬になると5日間程連続で欠航となることも珍しくありません。