ウィーンで本物のザッハトルテを食べよう!
みなさん!ザッハトルテというケーキをご存知ですか?チョコレート味の濃厚なスポンジケーキの間にアプリコットジャムが挟まっていて、外側がチョコでコーティングされているケーキなのですが、実は発祥の地はオーストリア・ウィーンなんです!今回はザッハトルテの歴史を含めて本場のザッハトルテの魅力を紹介したいと思います!
ザッハトルテの歴史
ザッハトルテとはドイツ語 (余談ですが、オーストリアの第一言語はドイツ語なの、ご存知でしたか?) でフランツ・ザッハーさん (Sacher) が作ったケーキ (Torte) という意味でその名の通り、お屋敷仕えのザッハーさんが1832年に考案したケーキ!チョコレートの味がほとんどを占めるケーキなのに甘すぎないという不思議な魅力を持つケーキで現在に至っても大変人気のあるケーキのひとつです!フランツ・ザッハーさんの息子であるエドゥアルト・ザッハーさんが「ホテル・ザッハー」を開業する際に併設されたカフェ・ザッハーの看板メニューとして父のザッハトルテを採用し、今日に渡って変わらぬレシピで作られて提供されているためまさにホテル・ザッハーがザッハトルテの「聖地」とされているんです!
ホテル・ザッハーへの道のり
ホテル・ザッハー(カフェ・ザッハー)へはオーストリア・ウィーンの鉄道の玄関口「ウィーン中央駅 (Wien Hauptbahnhof) 」からウィーン地下鉄の1号線と徒歩で約20分のウィーンの中心部にあります!近隣はオーケストラやオペラ、演劇の聖地でもあるウィーンならではのオペラハウスや美術館・博物館が立ち並んでおり自分が少しリッチな気分になるようなシックな街並み!早速到着するとカフェ・ザッハーの前には既に数組のお客さんが並んでいました!混み合う時間帯はかなり待つことになりそうなので時間に余裕を持って訪れるのが良いでしょう!秋冬の季節は冷え込むので暖かい格好をするのを忘れずに!
カフェ・ザッハーの魅力
寒空の下で待つこと数十分!(笑) 優しいウェイターの紳士に連れられ店内を見渡せる素敵な席にエスコートされてまず思ったことは「こんなことならもっとおしゃれして可愛い格好をしてくるんだった!」でした!(笑) 筆者は基本的に旅行に行く時は動きやすく脱ぎ着しやすい格好をするようにしているのですが、ここはめいっぱいおしゃれして来たかったな~!と思うほどおしゃれな内装、雰囲気でちょっと背筋が伸びる程よい緊張感もありました。そんな高貴な雰囲気漂う場所ですが、客層は様々で、着飾っているカップルもいればラフな格好の方やご家族連れ、1人で小説を読みながらゆったりしている紳士淑女も!どんなお客さんにも笑顔でスマートに対応をするウェイター・ウエイトレスの皆さんもその場を彩るキャストの一員として輝いていました!
いざ!ザッハトルテ!の前に…
席に座ってドリンクが決まったら早速ウェイターさんにそっとアイコンタクトをしてザッハトルテとザッハー・メランジェを注文!ザッハー・メランジェはラテの上にホイップが乗ったコーヒーだそうでウィーンで地元の人々に親しまれているそうです!(またまた余談ですが日本でよく聞く「ウィンナーコーヒー」は「ウィーン風のコーヒー」として日本でかつて一生を風靡したそうですが、現地には「ウィンナーコーヒー」という飲み物は無く、それに近いものとしてアイシュペナーというコーヒーがあるそうです!)どちらもどんな味がするのかドキドキワクワクしながら待つこと数分!私が食べてもいいの?というくらい高貴な雰囲気を纏ってザッハトルテとザッハー・メランジェがやってまいりました!ちょっと気後れしながらそっと写真を撮り、なるべくお淑やかな仕草を意識しながら(笑)まずコーヒーを一口…甘すぎないのにほんのり甘い苦いコーヒーが苦手な私でも美味しく飲めました!
ついに実食!ザッハトルテ!
そして待ちに待った待望のザッハトルテをいざ実食…しっとりした濃厚なチョコレートスポンジにほんのり酸味のあるアプリコットジャムが最高にマッチしていて思わず「幸せ…」と呟く程…そして次の一口はザッハトルテの定番である横に添えられた甘さのないホイップクリームをザッハトルテと一緒に…!…フワッとしたホイップの口当たりの良さとクリーミーさが濃厚なチョコレートの味を少しマイルドにしてくれて「これ以上の幸せってある?」とちょっとムカつくくらい美味しかったです…。(笑) ザッハトルテとザッハー・メランジェに舌鼓を打ち、感謝の気持ちとしてチップを多めにウエイターの紳士にお渡しして特大の笑顔と「ダンケシェーン!」とともにカフェ・ザッハーを出た私を再び迎えるのは、秋風がセンチメンタルを連れてくる夜のウィーンの街!海外旅行の醍醐味の一つである「異世界感」や「いつもとちょっと違う自分」に浸れる素敵な街でした!
ウィーンで本物のザッハトルテを食べよう! まとめ
いかがでしたでしょうか?オーストリア・ウィーンといえばまず音楽の街として有名だと思うのですが、筆者はオーケストラやオペラのような高尚な文化には残念なことに造詣がないので(恥ずかしい限りですが…)近くのヨーロッパ各国を旅する中で本当に「ザッハトルテを食べるためだけに寄った国」だったのですが、そういうちょっと立ち寄った国の方が個人的に思い出に残ったりするもので、次回オーストリアに行く時はウィーンで音楽を楽しんだりその他の街にも足を運んでみたいと思いました!ホテル・ザッハーまでの道のりでほんの少し見られたいくつかの素敵なものについてはまた後日お話ししようと思いますので是非お楽しみに!