人生で一度は行きたい観光名所の代表格 ピラミッド

エジプトのピラミッド観光の記事ヘッド

人生で一度は行ってみたいという観光名所は、ペルーのマチュピチュやスペインのサグラダ・ファミリア等の有名な場所が数々ありますが、それらの中でも代表的な観光スポットの一つがエジプトのピラミッドではないでしょうか?考古学や歴史の観点からも興味深いピラミッドについてご紹介します。私の場合、世界ふしぎ発見をテレビで見ていたのでピラミッドと言えば吉村作治さんを思い出しますが、同じような方も多いかと思います。エジプトのギザのピラミッドは、メンフィスとその墓地遺跡として世界遺産に登録されています。

目次

三大ピラミッドの代表格「クフ王のピラミッド」

クフ王のピラミッド
クフ王のピラミッド

エジプトの首都のカイロ市内の中心エリアから15キロ離れたギザという地域にエジプトを代表するギザの三大ピラミッドがあります。ギザの三大ピラミッドとは、クフ王のピラミッドとカフラー王のピラミッドとメンカウラー王のピラミッドのことを指します。クフ王のピラミッドは現在はやや低くなっていますが完成時は底辺が230メートル、高さが147メートルとされ、三大ピラミッドの中で一番の大きさです。

ピラミッドの石段

クフ王のピラミッドは2.5トンの石灰岩を270万~280万個も積み上げて創られています。石灰岩の高さは大人の腰ほどあり、それなりの高さがあります。創られたのは紀元前2560年頃で20年程の歳月を経て完成したといわれています。1日に300人程度までであれば内部の見学をすることもできます。ピラミッドは、内部には元々は棺や金銀財宝があり日本の古墳のように王のお墓のようなものと考えられていましたが、王の棺は別の場所にあるという説もあり、まだ謎に包まれています。2024年4月に放送されたTBSの「クレイジージャーニー」に吉村作治さんが出演した際に、ピラミッドは墓ではないと力説されていました。

カフラー王のピラミッド

カフラー王のピラミッド
カフラー王のピラミッド

カフラー王はエジプト古王国の第4王朝ファラオで、クフ王の息子です。ピラミッドの大きさは、建築時は底辺は215mで高さは143mとされ三大ピラミッドの中で2番目の大きさです。一見、クフ王のピラミッドよりも高く感じますが、クフ王のピラミッドよりもやや高い場所に建てられているためです。ピラミッドの全面がかつては化粧板で覆われていたのですが、カイロ市街の造営に使われるため、頂上部以外は取り除かれています。他とは異なり頂上部に化粧板が残り、状態が最も良いため、最も美しいピラミッドと言われています。内部の見学もできますが、クフ王のピラミッドの内部の見学と比べるとやや物足りない感じはあります。

ピラミッドの前に鎮座するスフィンクス

スフィンクス
スフィンクス

スフィンクスといえば、誰でも見聞きしたことがあるエジプトを代表する石造ですが、カフラー王のピラミッドの前に堂々と鎮座しています。スフィンクスの大きさは全長73.5m・全高20m・全幅19mで現存する古代遺跡の彫像で最大です。このスフィンクスもピラミッドと同じように謎に包まれていて、誰によって造られたのか、顔は誰をイメージしたものなのか、いつ造られたかなど分かっていないことが多いです。

メンカウラー王のピラミッド

メンカウラー王のピラミッド
メンカウラー王のピラミッド

メンカウラー王のピラミッドは、エジプト・ギザにある三大ピラミッドの中で最も小さいピラミッドです。高さは約65.5メートル(現在は約61メートル)で、クフ王・カフラー王のピラミッドに比べると規模は小さいものの、非常に精巧に作られています。外壁の下部には花崗岩の化粧石が使われており、当時の技術の高さを示しています。内部構造も複雑で、複数の埋葬室が存在します。近くには女王のためとされる小型の副ピラミッドも3基並んでいます。メンカウラー王の治世は比較的平和で、信仰や文化が重視された時代とされるため、このピラミッドは壮大さよりも丁寧な造りが特徴です。歴史記録には諸説ありますが、「クフ → カフラー → メンカウラー」の順に王位が継承されたとされるのが一般的な見解です。

SELECTION―セレクション―