ハバナ旅行でおすすめの歴史と文化を楽しむ観光スポット6選

キューバの首都ハバナの街並み

カリブ海に面したキューバの首都ハバナは、色鮮やかな街並みと歴史の香りが漂う観光都市です。スペイン植民地時代の面影を残す旧市街は1982年に世界遺産に登録され、石畳の広場や荘厳な教会、要塞など魅力的な場所が満載です。キューバの観光では、WIFIが一部の地域しか使えなかったのが難点でしたが、2020年頃にツーリスト用SIMカードが登場して改善されました。キューバは長年にわたりアメリカとの関係が悪く、経済制裁の影響も受け続けています。そのため経済的な発展は限定的で、結果として街並みや車などに1950〜60年代の面影が色濃く残っています。クラシックカーが現役で走り、歴史的建物も当時の姿をとどめている光景は、旅行者にとってまるで時が止まったかのような独特の魅力となっています。

目次

旧市街の象徴、ハバナ大聖堂

ハバナ大聖堂
ハバナ大聖堂

18世紀の面影を今も色濃く残すハバナ大聖堂は、旧市街の中心に静かに佇んでいます。波打つようなファサードと、左右で形の異なる鐘楼が印象的で、壁面にはサンゴ石が使われ、よく見ると小さな化石が隠れています。中は白を基調とした内装は明るく開放的で、ステンドグラスを通して差し込む自然光が美しさを際立たせています。カテドラル広場にはカフェやレストランが並び、昼は観光客で賑わい、夜は生演奏とともにキューバらしいリズムが響きます。キューバでは飲食店に立ち寄るといつのまにか演奏やダンスがはじまっているという国です。

【ハバナ大聖堂】

住所:156 Empedrado, Havana

営業時間:9時~17時

号砲が響く!カバーニャ要塞

カバーニャ要塞
カバーニャ要塞

カバーニャ要塞(La Cabaña)は、ハバナ湾を見下ろす丘の上に広がる、18世紀築の巨大な要塞です。スペイン統治時代に、海からの侵攻を防ぐために建設され、完成当時はアメリカ大陸最大規模の軍事施設とされていました。厚い石壁と砲台が並ぶ姿は、今でも圧倒される迫力があります。現在は博物館として一般公開され、当時の軍事装備や歴史資料を見ることができます。夕暮れ時には、毎晩21時に行われる大砲の号砲式「カニャナソ」が有名で、観光客も地元の人も集まります。ハバナ湾越しに旧市街を一望できる絶景も魅力で、昼間の観光だけでなく、夜景スポットとしてもおすすめです。歴史好きはもちろん、景色やイベントを楽しみたい旅行者にも外せない場所です。ハバナは「ハバナの旧市街とその要塞群」として世界遺産に登録されていますが、その要塞群の中で旅行者に特に人気なのがカバーニャ要塞です。観光する際は1時間ほどの予定でちょうどいいかと思うます。

【カバーニャ要塞】

住所:Via Monumental y Carretera De La Cabana, Havana

アクセス:旧市街からタクシーで10分程

営業時間:10時~21時

生活の様子が残るチェ・ゲバラ邸博物館(第一ゲバラ邸宅)

チェ・ゲバラ邸博物館(第一ゲバラ邸宅)
チェ・ゲバラ邸博物館(第一ゲバラ邸宅)

チェ・ゲバラ邸博物館(Casa Museo de Che Guevara)は、キューバ革命後にチェ・ゲバラが家族と暮らした最初の住まいを公開したものです。ハバナ市内の閑静な住宅街にあり、外観はシンプルな邸宅ですが、中に入ると当時の家具や生活用品がそのまま残されています。書斎には彼が愛用した机やタイプライター、読んでいた本が並び、家庭での一面と革命家としての姿を同時に感じられます。壁には家族写真や、国外での活動中のスナップも展示され、人物像がぐっと身近に迫ってきます。派手さはありませんが、チェ・ゲバラという人物を「人間」として知るには貴重な場所です。チェ・ゲバラ邸博物館は、彼がカバーニャ要塞で司令官を務めていたころに滞在していた場所です。要塞のすぐ近くにあるため、同じ日に訪れると効率よく観光できます。

【チェ・ゲバラ邸博物館(第一ゲバラ邸宅)】

住所:Municipio Regla, Ciudad de la Habana

アクセス:旧市街からタクシーで10分程、カサブランカのフェリーターミナルからは徒歩15分程

営業時間:10時~18時

キューバ視点の歴史を語る革命博物館

キューバの首都ハバナの革命博物館
ハバナの革命博物館

革命博物館(Museo de la Revolución)は、キューバの激動の歴史を肌で感じられる場所です。もともとは1920年に完成した大統領宮殿で、豪華な内装はアメリカの著名デザイナーとティファニー社によるもの。1959年の革命後、博物館として生まれ変わり、革命に関する写真、武器、文書、そしてフィデル・カストロやチェ・ゲバラが使った品々が展示されています。敷地の裏には、革命軍がメキシコからキューバへ渡る際に使用した「グランマ号」も保存。さらに館内には、米国との対立を描いた展示もあり、CIAの活動やピッグス湾事件の解説に加え、米国を揶揄する風刺的な模型やイラストが訪れる人の目を引きます。政治的色彩の濃い内容ですが、キューバの視点から語られる歴史を知る貴重な機会となるスポットです。

【革命博物館】

住所:Avenida Bélgica,La Habana

アクセス:ハバナ中央駅から車で5分程

営業時間:9時30分~16時

お酒好きは外せないハバナクラブ博物館

ラム酒ハバナクラブ博物館
ラム酒ハバナクラブ博物館

ラム酒ハバナクラブ博物館(Museo del Ron Havana Club)は、お酒好きにはたまらない観光スポットです。19世紀の植民地時代の建物を利用していて、中に入ると昔のラム酒工場を再現した展示が迎えてくれます。サトウキビからラム酒ができるまでの工程を実物大の模型や古い機械で分かりやすく紹介し、見学中にはほんのり甘い香りが漂います。ツアーの最後には試飲があり、本場のハバナクラブの味をその場で楽しめるのが魅力です。併設のバーではモヒートやキューバ・リブレなどカクテルも提供していて、お土産ショップでは限定ボトルや関連グッズも購入できます。私は、ここでラム酒をお土産に買って帰りました。

【ラム酒ハバナクラブ博物館】

住所:Avenida del Puerto 262, esq. Sol, Havana

アクセス:アルマス広場から徒歩10分程

営業時間:9時~16時

 

アメリカの議事堂とそっくりなカピトリオ(キューバ国会議事堂)

カピトリオ(キューバ国会議事堂)
カピトリオ(キューバ国会議事堂)

カピトリオ(キューバ国会議事堂)は、1929年に完成したハバナのランドマーク的存在です。白い大理石の外観と巨大なドーム屋根が特徴で、アメリカ・ワシントンD.C.の連邦議会議事堂に似ていますが、細部の装飾や色合いにはキューバらしさが感じられます。かつては国会の本拠地として使用され、その後は科学アカデミーを経て、現在は再び議会としても役割も担っています。内部では、高さ17メートルのブロンズ像「共和国の女神」や、国内道路の起点を示す「ゼロ・キロ地点」のモザイクが見どころです。外の階段や広場は観光客の記念撮影スポットとしても人気で、周囲には歴史的建物やカフェが点在します。

【カピトリオ】

住所:66 Cienfuegos, La Habana

アクセス:旧市街から徒歩で15分程

営業時間:9時30分~17時

WEBサイト:www.parlamentocubano.gob.cu/el-capitolio-nacional-0

 

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