チリの首都サンティアゴのおすすめ観光スポットを紹介

チリの首都のサンティアゴは、旧市街の中心にあるアルマス広場の周辺に歴史的な建物が固まっています。アルマス広場の周辺にはチリらしさを感じさせる土産物屋さんも多くあり、コカのキャンディーなども販売しています。チリは、1818年に独立するまではスペインの植民地だったため、当時の建物が多く残っています。また、サンティアゴを観光する際にはメトロを利用すると便利です。
アルマス広場で最も存在感のある建物、サンティアゴ大聖堂

サンティアゴ大聖堂(Catedral Metropolitana de Santiago)は、チリの首都サンティアゴ中心部、旧市街のアルマス広場に面して建つ国を代表するカトリック教会です。18世紀半ばから建設が始まり、地震による被害と再建を繰り返しながら現在のネオクラシック様式の姿となりました。外観は壮麗な双塔と荘厳なファサードが印象的で、内部には美しい祭壇やステンドグラス、宗教画が配され、静寂と敬虔な雰囲気が漂います。長い歴史の中で国の宗教儀式や重要な行事が執り行われてきた、チリの信仰と文化の中心です。アルマス広場には、素晴らしい建物がいくつもありますが、その中でも最も存在感があります。

大聖堂内部は三廊式構造で、金色の装飾が施された主祭壇や、精巧な彫刻が印象的なパイプオルガンが訪れる人々を魅了しています。地下には歴代の大司教が眠る墓所があり、チリのカトリック史を物語ります。また、聖具や歴史資料を収めた付属博物館もあり、宗教芸術や建築史に関心のある人には見逃せない場所です。観光客は自由に見学できますが、ミサや行事の時間帯は撮影や移動に制限があるため注意が必要です。
【サンティアゴ大聖堂】
住所:Plaza de Armas 444, Santiago, Región Metropolitana
アクセス:地下鉄プラザ・デ・アルマス駅(Metro Line 3・5)から徒歩すぐ
営業時間:10時~18時(月~金)、10時~13時30分(土)、9時~13時30分(日)
映画「サンチャゴに雨が降る」の舞台、モネダ宮殿

モネダ宮殿は憲法広場と市民広場の間に堂々とそびえ建っています。1784年に着工され、完成したのは1805年でイタリアの一流建築家ホアキン・トエスカによって設計されました。元々は、造幣局として建てられ、現在は大統領府として使用されています。モネダ宮殿は、1970年に南米で初めて民主的な選挙によって政権が発足したことに対して軍部がクーデターを起こした現場にもなりました。クーデターで、モネダ宮殿は空爆で炎上しましたが、その後に修復されました。クーデターは、「サンチャゴに雨が降る」という映画になっています。
【モネダ宮殿】
住所:Moneda, Santiago, Región Metropolitana
アクセス:地下鉄「La Moneda」駅からすぐ
営業時間:9時~18時(※一般見学・要予約)
要塞が設けられたサンタ・ルシアの丘

サンタ・ルシアの丘(Cerro Santa Lucía)は、サンティアゴ中心部にある標高約70メートルの小高い丘で、市民の憩いの場として親しまれています。スペイン人征服者ペドロ・デ・バルディビアが1541年にここを拠点としてサンティアゴを建設した歴史があり、街の発祥地とも言われます。丘の入口にはネオクラシック様式の装飾が美しいカステージョ・イダルゴ(城郭)があり、観光客にも人気です。

丘の中腹には展望テラスや記念碑、そしてかつて防衛に使われた大砲が展示され、今も毎日正午になると号砲が鳴らされます。この伝統は市民に時刻を知らせるために始まり、観光客にも人気の見どころです。1872年築のカステージョ・イダルゴは要塞建築を残す象徴で、石段の途中には噴水や彫像、植民地時代の遺構が点在。頂上の展望台からは市街地とアンデス山脈を一望でき、緑豊かな園内は四季の花々が彩り、都会の中心とは思えない静けさが広がっています。ただし、夜間は公園内での犯罪が増えているので注意をしてください。
【サンタ・ルシアの丘】
住所:Santa Lucía, Santiago, Región Metropolitana, Chile
アクセス:地下鉄Santa Lucía駅(Line 1)から徒歩すぐ
営業時間:8時~20時
高台にマリア像がそびえ立つサン・クリストバルの丘

チリ・サンティアゴの中心部にそびえるサン・クリストバルの丘(Cerro San Cristóbal)は、市民や観光客に親しまれる定番観光スポットです。標高約880メートルの丘はサンティアゴ・メトロポリタン公園の一部で、頂上からは街並みとアンデス山脈を一望できます。アクセスは地下鉄バケダノ駅から徒歩でケーブルカー乗り場へ向かうのが一般的で、徒歩や自転車、車でも登れます。頂上には高さ約14メートルの聖母マリア像があり、周辺には小さな礼拝堂や展望スペースが整備されています。公園内には動物園やプールもあり、家族連れにも人気です。ケーブルカーやロープウェイを利用すれば移動も快適で、短時間でも効率よく回れます。観光とあわせて、地元の人々がジョギングやピクニックを楽しむ様子も見られ、サンティアゴの暮らしを肌で感じられる場所です。
【サン・クリストバルの丘】
住所:Pío Nono 450, Recoleta / Providencia, Santiago, Metropolitan Region, Chile
アクセス:地下鉄1号線・5号線の「Baquedano」駅で下車してケーブルカーを利用
営業時間:6時~20時30分 ※ケーブルカー(フニクラ):火~日 10:00~18:45/月曜 13:00~18:45(毎月第1月曜はメンテナンスで休止)