メキシコの首都「メキシコシティ」の観光スポット
ラテンアメリカの経済の中心であり、メキシコの文化、学問などの中心地のメキシコの首都「メキシコシティ」で外せないお勧めの観光スポットをご紹介します。メキシコシティは、古代遺跡とヨーロッパ風のコロニアル建築を見ることができる場所で、「メキシコシティ歴史地区とソチミルコ」として世界遺産に登録されています。
カラフルな小舟「トラヒネラ」が彩るソチミルコ
メキシコシティの中心部から南に約30kmの所に位置し、カラフルな小舟「トラヒネラ」が目を引くのが、かつてのアステカ民族の湖上都市「ソチミルコ」です。「ソチミルコ」とは、アステカの言葉であるナワトル語で「花畑のあるところ」を意味しています。ソチミルコは、旧市街とともに世界遺産に登録されています。
アメリカ大陸で最大のキリスト教建造物メトロポリタン大聖堂
メキシコシティのメトロポリタン大聖堂は1525年に建設されたましたが、当初は木造に草葺き屋根の質素な造りでした。しかし、新大陸の中心としてより豪華な大聖堂にする必要があるとの声が高まったことから、1563年に古い建物を壊し、新たな大聖堂の建設が始まりました。完成までに250年を要し、ゴシック、ルネサンス、バロック、新古典主義などの様式が混在するカテドラルとなりました。
アステカ帝国を代表する遺跡「テンプロマヨール」
アステカ帝国の代表的な遺跡であるテンプロマヨール遺跡が発見されたのは1978年のため、まだそれほど歳月がたっていません。工事を行っていた電力会社の作業員が、地下部分でレリーフが施された石を見つけ、その後に行われた地下調査で大規模な古代遺跡が埋まっていることが確認されました。遺跡には、博物館が隣接しているため、発掘調査によって見つかった充実した展示を見ることができます。
世界遺産、テオティワカン
テオティワカンは、メキシコシティから北東に40kmバスで約1時間程のところにあり、1987年に世界文化遺産に登録されました。テオティワカン文明は、紀元前2世紀からメキシコ高原で繁栄した都市文明でしたが、7世紀頃に突然滅亡してしまいました。滅亡した理由として北方民族襲来や火山噴火などの様々な説がありますが、現在でも不明です。太陽のピラミッドや月のピラミッドなどの様々な遺跡があり、当時から高度な石造建築技術があったことが想像できます。テオティワカンは広大で全てを歩いて観光するには2時間~3時間程の時間を確保することをおすすめします。
メキシコ人の拠り所、「グアダルーペ寺院」
グアダルーペ寺院は、カトリックの総本山であるバチカンが聖母が出現したと認めている奇跡の寺院です。メキシコシティ北部、市の中心部から北へ約30分地下鉄6号線のラヴィラバシリカ(BASILICA) 駅から徒歩3分の場所に位置しています。「グアダルーペの奇跡」という伝説を持つ教会で、1531年に先住民のファン・ディエゴの前に聖母マリアがあらわれ、礼拝堂を建てるように告げたと言われています。1709年にテペヤックの丘から現在の位置に聖堂が移された約270年後の1976年、地盤沈下で聖堂が傾いてきたため、旧聖堂の右側に近代的な新しい聖堂が建設されました。中央の祭壇に掲げられた「グアダルーペの聖母」は、多くの観光客や現地の方の注目を集め、撮影する方々も多いです。