ニュージーランド最大の都市オークランドの名所

ニュージーランド最大の都市オークランドは、美しい港町の景観と多彩な観光スポットが魅力の街です。市内には南半球随一の高さを誇るランドマーク「スカイ・タワー」や、国の歴史と文化を伝える「オークランド博物館」、緑豊かな「アルバート公園」など、見どころがぎゅっと凝縮されています。さらに、ウォーターフロントエリアには開閉式の跳ね橋「ウィンヤード クロッシング ブリッジ」があり、散策やカフェ巡りにも最適です。
南半球で最大級の高さを誇るスカイ・タワー

スカイ・タワーは、高さ328mを誇り、南半球で最も高い自立式建造物として知られるニュージーランド・オークランドの象徴的存在です。1997年に完成し、観光だけでなく通信塔としての役割も果たしています。展望エリアは複数あり、地上186mのメイン展望台と、さらに高い220mのスカイデッキからは、オークランドの街並み、港、火山地形、そして晴れた日には遠くの島々まで360度のパノラマビューが楽しめます。館内には360度回転する展望レストラン「Orbit 360° Dining」があり、食事をしながらゆっくりと変わる景色を満喫できます。また、地上192mから時速85kmで降下する「スカイ・ジャンプ」や、ガラス床の外周を命綱で歩く「スカイ・ウォーク」などスリル満点のアクティビティも人気です。夜にはライトアップされ、季節やイベントごとに色が変わる姿が市内の夜景を彩ります。
【スカイ・タワー】※2025年10月更新
住所:Corner Victoria and Federal Streets, Auckland Central, Auckland 1010
アクセス:Britomart駅から徒歩約15分。City LinkバスやInner Linkバスを利用すれば、タワー近くの停留所で下車可能。
営業時間:9時30分~20時(最終入場は閉館30分前)
※金曜・土曜、祝日は閉館時間が延長される場合あり。最新の営業情報は公式サイトで要確認。
ニュージーランド最古の博物館「オークランド博物館」

「オークランド博物館」は、1852年に創立し、現在の建物は1929年に完成しました。博物館としてはニュージーランドで最も古い歴史があるとされています。ニュージーランドを代表する文化施設のひとつで、美しいネオクラシカル様式の建物そのものが街のランドマークとなっています。館内には、先住民マオリや太平洋諸島の人々の伝統文化に関する展示が充実していて、精巧な彫刻や装飾品、実物大の集会所などを通して独自の世界観を感じることができます。自然史のコレクションも豊富で、火山や地震といったこの地域ならではの地質現象を学べる展示や、ニュージーランド固有の動植物に関する資料も見どころ。子どもから大人まで楽しめる多彩なプログラムが用意されています。
【オークランド博物館】※2025年10月更新
住所:Auckland Domain, Parnell, Auckland 1010
アクセス:Parnell 駅から徒歩約10分
営業時間:10時~17時※火曜は20時30分迄※スクールホリデー期間は9時~
ビクトリア調の噴水がシンボルの緑が豊かな「アルバート公園」

アルバート公園は、オークランドの中心部に広がる歴史ある都会のオアシスです。ビクトリアン様式の美しい庭園や彫刻、大きな噴水を中心に造形された園内は、大学や市立美術館に接し、散策や撮影に人気のスポットです。豊かな植栽には80種以上の樹木が植えられ、落ち着いた雰囲気の中に芸術作品や記念碑、花時計、古い大砲の展示などが点在し、歴史を感じ取ることができます。丘の斜面に広がる園内は観光客のみならず、昼休みに学生や会社員がくつろぐ姿も見られ、地元の生活にも溶け込んだ場所です。公園内には遊歩道が整備され、中心の噴水を起点に歩きながら街の風景と緑のコントラストを楽しめます。徒歩圏にはカフェや文化施設もあり、観光や市街散策のひと休みにぜひ立ち寄りたい憩いの場です。
開閉式の跳ね橋、ウィンヤード クロッシング ブリッジ

「ウィンヤード クロッシング ブリッジ」ニュージーランド・オークランドのヴァイアダクト・ハーバー(Viaduct Harbour)とウィンヤード・クォーター(Wynyard Quarter)を結ぶ歩行者&自転車専用の可動橋です。2011年のラグビーワールドカップに合わせて建設され、必要に応じて中央部が持ち上がり、ヨットや船が通過できるようになっています。船舶通航時に中央部が可動し、閉じる(降りる)のに約90秒、開く(持ち上がる)のに約60秒ほどかかります。船が通る際に警告のブザーが鳴り、橋が跳ね上がります。「ウィンヤード クロッシング ブリッジ」は、全長はおよそ100メートルで、街歩きやウォーターフロント観光ルートの一部として人気です。周辺にはレストラン、カフェ、マーケット、イベントスペースが集まり、昼夜問わず賑わっています。
【ウィンヤード クロッシング ブリッジ】※2025年10月更新
住所:Wynyard Crossing Bridge, Auckland 1010, New Zealand
アクセス:Britomart駅から徒歩
営業時間:7時30分~23時30分
眺めのいいスポット、ノースヘッド

ノースヘッド(Maungauika)は、オークランドのデボンポート地区にある小高い丘で、19世紀の後半、この丘は海外列強の進出を警戒する時代背景の中で、防衛の拠点として整備されました。内部には迷路のように張り巡らされた地下トンネルや貯蔵庫があり、地上には観測所や操作室が配置されました。これらは地形を活かして巧みに設計され、外部からは目立たないように工夫されていました。

防衛拠点として要塞は20世紀半ばまで利用されてきましたが、現在は当時の構造物がそのまま残り、歴史的な遺構として保存されています。丘の上に立つと、往時の施設跡とともに広がる景色が目を引きます。港を行き交う船や市街地の高層ビル群、遠くには火山島が浮かぶ湾の景観が一望でき、自然と都市が調和した眺めはここならではの魅力です。夕暮れ時には光に染まる海と街並みが幻想的で、多くの人がカメラを向ける人気の時間帯です。かつての要塞の中に海を望むように置かれているベンチが、何か平和な未来を望むオブジェのように、ふと感じました。
【ノースヘッド】※2025年10月更新
アクセス:マンリーのダーリーロード沿い、ノースヘッド・シーニック・ドライブ沿いにあります。マンリーからは車で約5分、市内からは車で約30分
営業時間:夏季は6時~20時30分、その他の期間は6時~18時
WEBサイト:www.nationalparks.nsw.gov.au/things-to-do/lookouts/north-head