2000年の歴史を持つブルガリアの政治・文化の中心地、首都ソフィアの名所

ブルガリアの首都ソフィアの記事アイキャッチ

ブルガリアと言えばヨーグルトや、相撲好きの人には元大関の琴欧州くらいしかイメージが無い方も多いかと思います。華やかなヨーロッパの国ではない印象を持たれがちですが、実際に訪れてみると自然、歴史、文化の見所が多く、魅力にあふれた国です。今回は、そんなブルガリアの首都ソフィアの見所をご紹介します!それぞれの見所がそれほど離れた距離にはないので、徒歩でも効率よく観光がしやすいのが特徴です。ソフィアには地下鉄もあるので、移動も非常に便利です。また、ブルガリアは「世界有数のバラ生産国」のため、お土産物屋にはバラのボディーソープや香水などが多く売っています。

目次

モスクの跡地に建てられた奇蹟者聖ニコライ聖堂

ソフィアの奇蹟者聖ニコライ聖堂
奇蹟者聖ニコライ聖堂

奇蹟者聖ニコライ聖堂は、1882年にロシアの建築家ミハイル・プレオブラジェンスキーによってブルガリア在住のロシア人のための教会として建てられました。ブルガリアは14世紀末頃から西欧諸国で影響力の大きかったオスマン帝国の支配下にありましたが、1877年のロシア帝国と衰退していったオスマン帝国との間で起こった露土戦争の際にロシア帝国側に入って戦い勝利をし、帝国支配から自立した自治国となりました。そのため、破壊されたサライ・モスクの跡地に奇蹟者聖ニコライ聖堂が建てられています。

【奇蹟者聖ニコライ聖堂】

住所:St. Nicholai Russian Church Sofia, Bulgaria

アクセス:St. Kliment Ohridski Sofia University徒歩8分、Serdika II徒歩9分

営業時間:8時~18時30分

 

駅周辺に広がる古代遺跡、セルディカ遺跡

ソフィアのセルディカ遺跡
セルディカ遺跡

ソフィアの地下鉄セルディカⅡ駅の改札付近やその周辺には、4世紀から6世紀頃にかけて栄えた古代都市「セルディカの遺跡」が広がっています。この一帯は、かつてローマ帝国の重要な都市の一つで、皇帝コンスタンティヌス1世が「ソフィアをローマ帝国の首都にしようと考えていた」と伝えられるほど、当時は政治・文化の中心として繁栄していました。この古代遺跡は、地下鉄の工事中に偶然発見されたもので、発掘調査の結果、広大な都市の一部が明るみに出ました。遺跡の中には、石畳の通り、建物の土台、円柱の跡などが保存されており、現代の交通インフラと歴史が見事に融合した不思議な空間が広がっています。駅のコンコースからも一部がガラス越しに見学でき、通勤や観光の途中でも古代ローマの面影を感じられる貴重な場所です。

ソフィアのシンボル「アレクサンドル・ネフスキー大聖堂」

ソフィアのアレクサンドル・ネフスキー大聖堂
アレクサンドル・ネフスキー大聖堂

アレクサンドル・ネフスキー大聖堂は、ブルガリアの首都ソフィアにあり、複数のドームが交差するバシリカ様式で建てられたブルガリア正教会の大聖堂です。国内最大級の規模を誇り、その壮麗な姿は街のランドマークとも言えます。中央の金色のドームは高さ45メートル、鐘楼は53メートルの高さがあり、総重量23トンにもなる12本の鐘が備えられています。荘厳な外観はもちろん、見る角度によって印象が変わるため、訪れた際はぜひ大聖堂の周囲をぐるっと一周して、異なる表情を楽しんでみてください。内部には精緻なフレスコ画やアイコンが飾られており、静かで神聖な空気が広がっています。前方には大きな駐車場が整備されていて、観光バスの集合場所としても使われるため、団体ツアーでもアクセスしやすい場所です。周辺には土産物屋やカフェもあり、休憩を兼ねて立ち寄るのにもぴったりです。

【アレクサンドル・ネフスキー大聖堂】

住所:Lossiplats 10, Tallinn

アクセス:ラエコヤ広場から徒歩7分

営業時間:8時~18時※土19時

公式サイト:https://nevskysobor.ee/

ソフィアでただ一つのモスク「バーニャバシ・ジャーミー」

ソフィアのバーニャバシ・ジャーミー
バーニャバシ・ジャーミー

ブルガリアの宗教といえば、国民の大多数が信仰するキリスト教の一派「ブルガリア正教会」が主流です。しかし、かつて約500年間にわたりオスマン帝国の支配を受けていた歴史的背景から、現在でも国民の約9%がイスラム教を信仰するトルコ系住民で構成されています。そうした宗教的多様性を象徴する存在の一つが、首都ソフィアにある「バーニャバシ・ジャーミー」です。バーニャバシ・ジャーミーは、ソフィア市内に現存する唯一のモスクであり、オスマン建築の美しさを今に伝える貴重な宗教施設です。セルディカ遺跡があるセルディカ駅から徒歩すぐという便利な場所にあり、観光の合間にも立ち寄りやすいスポットとなっています。中に入ることもできますが、見学の際には服装に注意が必要で、特に女性は肩や脚の露出が多い服装では入場を断られることがあります。私が訪れた時も、入口でストールを貸し出している場面を見かけました。内部は静謐な空気に包まれ、モザイク装飾や幾何学模様が繊細で見応えがあり、イスラム建築ならではの美しさに触れられる貴重な体験でした。宗教と歴史が交差する場所として、ブルガリアの多様性を感じられるスポットです。

【バーニャバシ・ジャーミー】

住所:Maria Louiza Boulevard at Triyaditsa Ulica, Sofia

営業時間:10時~23時頃

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