セルビア語で「白い町」を意味する首都のベオグラードの名所

聖サワ大聖堂は、セルビアの首都ベオグラードに位置する、世界でも最大級の規模を誇るセルビア正教会の大聖堂です。1935年に建設が始まりましたが、財政的な問題や第二次世界大戦、旧ユーゴスラビア時代の混乱により何度も工事が中断されてきました。そのため、外観は完成しているものの、私が訪れた2018年時点では内装工事がまだ続いていて、部分的に足場などが残っていました。それでも教会全体から感じられる荘厳な雰囲気とスケールの大きさには圧倒されました。特に巨大なドーム型の屋根は遠くからでもよく目立ち、ベオグラードのランドマーク的存在です。教会は緑に囲まれた広々とした敷地内に建っていて、まるで公園の中に佇んでいるような落ち着いた雰囲気があり、市民や観光客がゆったりと時間を過ごせる場所となっています。日没時にはライトアップされ、白い外壁が淡く輝く姿もとても美しかったです。内装工事を含めたすべての作業は2020年には完了し、今ではより一層魅力のある場所になっています。

セルビアの首都ベオグラード中心部に位置する国会議事堂（House of the National Assembly of Serbia）は、クラシックな建築様式が特徴の重厚な建物です。建設は1907年に始まり、さまざまな歴史的経緯を経て1936年に完成しました。正面の大階段や巨大な柱が目を引く堂々とした外観で、街のランドマークの一つとして親しまれています。内部は議会運営のために使われているため一般公開はされていませんが、外観だけでも一見の価値があります。特に夕方以降にはライトアップされることが多く、夜のベオグラード観光にもおすすめです。建物の周囲はニコラ・パシッチ広場があり、散策や写真撮影を楽しむ観光客の姿が見られます。共和国広場から徒歩圏内とアクセスも良いので、ベオグラード観光の際にはぜひ立ち寄りたいスポットです。

ベオグラード国立博物館は、ベオグラードの中心部の共和国広場に面して建っています。前には、ミハイル公の騎馬像があります。40万点以上の考古学・貨幣学・歴史・芸術コレクションが展示されています。その中でも、貨幣のコレクションは必見です。セルビアは約10年ごとに国の統治が変わってきているため、90年間で貨幣が7回も変わっています。また、4階には紀元前300年頃の祭司のミイラも展示されていました。予定が合う方は、入館料が無料の日曜日の訪問をおすすめします。

ベオグラード要塞は、セルビアの首都にある歴史的な要所で、かつては防衛の拠点として重要な役割を果たしていました。現在は「カレメグダン公園」として整備され、市民や観光客の憩いの場となっています。軍事博物館では戦争の歴史を物語る武器や戦車などが展示されていて、当時の雰囲気を感じることができます。私が訪れた際には、地元の人々がのんびりと過ごしている様子が印象的で、観光の合間に立ち寄るのにぴったりのスポットでした。高台からはサバ川とドナウ川の合流点を一望でき、特に夕暮れ時の眺めは格別。川面に映る夕日の色合いがとても美しく、思わず時間を忘れて見入ってしまいました。ベオグラードを訪れるなら、歴史と自然の両方に触れられるこの要塞は、ぜひ立ち寄りたい場所の一つです。