ヨーロッパ統治時代の歴史を感じる世界遺産の都市、スリランカのゴール
スリランカのゴールは、1988年にゴール旧市街とその要塞群として世界文化遺産に登録をされています。要塞群からは海が見え景色が良く、ゆったりとした時間が流れているように感じるスリランカの中でも特にほのぼぼとした落ち着いた雰囲気感のある街です。スリランカは、ポルトガル・オランダ・イギリスから支配をされていた歴史があり、ゴールにはその時代の歴史を感じさせる建物も残っています。スリランカの首都のコロンボからゴールまでは急行の列車だと2時間程で行くことができます。私が訪れた際は、日本の満員電車を超えるような込み具合で過酷だったので、チケットを買う際はあまり安いチケットは買わない方がいいかと思います。
目を引く外観のオールセインツ教会
イギリス統治時代の歴史をかんじさせる1868年の建てられたネオゴシック様式の教会がオールセインツ教会です。チャーチ通りに面した場所に建っていて、周囲の建物の中でも特に目立つ外観ですが、内部は白を基調としていてそれほど装飾の無い、さっぱりとした感じになっています。
白壁のすっきりとしたオランダ教会
オランダ教会はスリランカで最も古いプロテスタント教会でオランダ統治時代の1752年に建てられました。場所は、オールセインツ教会から徒歩ですぐの場所にあります。こじんまりとしたサイズ感の教会ですが、中に入ることもでき、内部の撮影をすることもできます。
内部も白を基調とした創りになっていて、やや質素な感じもありますが、落ち着いて心地の良い空間です。床には功績者の墓石が多く敷きつめられていて、地元の方々に愛されている教会です。
ゴール要塞沿いに建つメーラ・モスク
ゴールに訪れた旅行者が必ず訪れると言ってもいいのが世界遺産にも登録された要塞群です。メーラ・モスクは、ムーン要塞の砦の上にある灯台のそばにあります。建てられたのはオランダ統治の時代で、この地域にはイスラム教を信仰されている方も多く住んでいるようです。モスクというと日本人の人達からすると近寄りにくい印象を持ってしまう方もいるかもしれませんが、敷地内に入ってお祈りをすることも可能です。寺院などの仏教的な要素が多いスリランカですが、ゴールでは教会やモスクのが目につきます。
ゴールの要塞群
ゴールの街の見所は要塞群のある旧市街です。しかし、この要塞群はヨーロッパ諸国によるスリランカの統治の歴史とも言えます。1598年にゴールの街はポルトガルの支配下におかれ、最初の砦が建てられました。その後、1640年頃にはオランダの支配下におかれてポルトガルが建てた要塞は拡張されました。そして、イギリスがオランダから支配権を奪った後もこの要塞群は引き継がれてそのまま残されました。
ゴールの要塞についたら、砦の上に建って半島を一周してみるのがオススメです。海辺の雰囲気のある街並みを見ながら散策をしてみるのは非常に心地がいいです。岬の先端にある灯台や時計塔などの見所もあります。ゴールの旧市街にはお洒落なカフェやレストランも数件あるので、散策で疲れた際は下に降りて休憩もできます。
城壁の上は日が暮れる時間帯になってくると美しい夕日を見る絶好のスポットにもなります。地元の方々も、夕日の時間帯になると砦の上に集まって海に沈んでいく美しい夕日を眺めています。ゴールの街は、なんとなくゆったりとした平和な時間を感じられる場所でもあります。