「何もない」で有名なラオスの魅力とは

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みなさんはラオスという国を知っていますか。あの有名な村上春樹さんが「ラオスにいったい何があるというんですか?」という本を出しています。ラオスに何がある?と聞かれて答えられる人は少ないでしょう。しかし一度ラオスに訪れた人はみんなラオスを好きになり、再び訪れる人も少なくないです。本記事ではラオスの文化や生活、魅力を紹介します。

目次

ラオスの基本情報

ラオスのパトゥーサイ(ラオスの凱旋門
ラオスの観光地の1つのパトゥーサイ(ラオスの凱旋門)

ラオスの正式名称はラオス人民民主共和国。タイ・ベトナム・ミャンマー・中国・カンボジアの5つの国に囲まれた内陸国です。人口は700万人ほどで、公用語は「ラオス語」です。観光地である「ルアンパバーン」では英語を話すことができる人も多いですが、基本的にはラオス語を話します。ラオスの首都は「ヴィエンチャン」。世界一何もない首都と言われているラオスの魅力とは何でしょう。

ラオスの文化(仏教・托鉢)

ラオスの托鉢
托鉢をしている様子

ラオス人の99%は仏教徒です。そのため、毎日のように托鉢をしたり、行事があるとお寺に行ったりする習慣があります。托鉢とは、修行僧が鉢をもって米や金銭の施しを受けて回ることを言います。ラオス人はその修行僧に毎朝、お米やお菓子、金銭等を喜捨します。普段からモノを与えることに慣れているため、普段の生活でも分け合うことや与える習慣があります。朝ごはんや昼ご飯ではおかずを持ち寄りみんなで一緒に食べます。そこにおかずを持ってきていない人がいても関係ありません。ラオス人は通りかかる人に「ご飯を食べよう!」と声を掛けてくれます。私自身も何度もラオス人にお世話になりました。

ラオスの人々の生活

ラオスのメコン川の夕焼け
メコン川でみる夕陽

ラオスの人々の生活は基本的にゆったりとしています。時間に追われることはほとんどなく、のんびりと過ごしている印象です。バスの時間もあるようでないのでラオスに初めて来たときには2時間もバスが来なくて心配になりました。周りのラオス人にいつ来るのか尋ねても、「大丈夫。もうすぐ来るから。」と言われます。彼らの生活は日本のように1分1秒など細かいことは気にせずに暮らしているのでした。 ラオス人の休日の過ごし方は1日中キンビア(ビールを飲む)をして過ごすことが多いです。早い時は朝10時から始まり、その飲み会が夜まで続くこともあります。日本にいると1日のうちに何かをしなければと思ってしまっていました。しかし、ラオスにいると「このような過ごし方もあるのだなぁ」と思います。ゆっくりと夕陽を眺めながらビールを飲む。このような体験は意外とラオスでは当たり前のようにできますが、忙しく暮らしていると意外とそのような時間は取ることができないかもしれません。夕陽が沈む前からメコン川でゆっくりとビールを飲むことをお勧めします!

ラオスの魅力とは

ラオスのタートルアン
数少ない観光スポットのタートルアン

ラオスには「何もない。」で有名です。本当にあまり観光スポットがありません。首都ヴィエンチャンを観光しようとすると1日で回りきってしまいます。しかし、ないからこそ味わえる幸せがあるのかもしれません。何でもすぐに手に入り、便利に発展してしまった国にはない「何か」があるのかもしません。ラオスに来た人はみんな「良い国だ。」と言ってくれます。人々が助け合いながら暮らしている人の「あたたかさ」であったり、時間がゆっくりと流れる「スローライフ」であったり、忙しく暮らしているとなかなか味わうことのできない体験ができるかもしれません。 また、ラオス人は基本的に楽観的に物事を考えます。「ボーペンニャン」という言葉は「大丈夫だよ」という意味なのですが、ラオス人は良くこの言葉を使います。誰かが失敗しても「ボーペンニャン」、バスが来なくても「ボーペンニャン」など、大抵のことは「ボーペンニャン」と言われます。そんなラオス人を見ていると細かいことをそんなに気にしなくてもいい気がしてきます。 一度来たらはまってしまうラオス。そこには他の国にはない魅力がたくさん隠されているのかもしれません。一度是非訪れてみて下さい。

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