世界遺産・モン・サン・ミシェルを巡ろう！

フランスの世界遺産モン・サン・ミシェルへ行くには主に2パターンの方法があります。1つ目がパリからの団体ツアーに参加すること。そして2つ目が自分でパリから電車に乗って近くの街(レンヌまたはサン・マロ)まで行き、そこからバスに乗っていく方法です。旅行にあまり慣れていない人や見知らぬ土地での行動に不安がある人はパリからツアーに参加する方が安全で楽しくモン・サン・ミシェルを楽しめますが、より多くのフランスの街に立ち寄ってみたいという旅慣れている人はぜひ！電車での旅をおすすめします！近隣の街も美しく、おいしい魅力が詰まっていますよ！一方でフランスの鉄道は遅延も少なくなく、また近隣の街からモン・サン・ミシェルへのバスも本数が少ないためある程度余裕を持って行動したり、事前にチケットを購入するなどして対策をしましょう！

モン・サン・ミシェルはフランス・パリから西海岸側に向かって約3時間のところに位置するブルターニュ地方の小島の中に建つ修道院です。修道院でありながら、かつてはイギリスとフランスが戦った100年戦争の城塞として、またフランス革命時には反体制派を収容する監獄としても利用されていた信仰や平和とは真逆の歴史をあわせ持つ修道院でもあります。モン・サン・ミシェルの建つ島が広い干潟の中にあり、満潮時は島に向かう橋も海の中に沈むことからまさに陸の孤島のような、海に突然浮かび上がった城のような姿を見せてくれます。言い表せぬ幻想的な美しさと悲しい歴史という正反対の要素を持ち、またその歴史を風化させないためにモン・サン・ミシェルは1979年にユネスコ・世界文化遺産に登録されました。

モン・サン・ミシェル修道院内の見学は有料(€13 2024年現在)で、事前予約が必要なのですがその内部は外観から想像するよりかなり広く、聖堂や回廊、そして修道院を登り切った所から見る広がる干潟の姿は圧巻です！特別目立ったステンドグラスや装飾のようなわかりやすい派手な美しさがあるような修道院ではありませんが、宗教的施設としてどこか厳かなイメージを受けるような魅力があります。また、100年戦争などを経て長きに渡り増改築を行ったため、場所によって建築様式が違う所もとても興味深いです。ゆったり歩きながら時代ごとに変わりゆく建築様式を見てモン・サン・ミシェルの歴史に想いを馳せる時間もまた素敵な思い出になることでしょう！

モン・サン・ミシェル観光のメインシーズンは春先から夏にかけてですが、もちろん超人気観光スポットなのでモン・サン・ミシェルの小さな島は大賑わい！インフォメーションセンターから出ている無料シャトルバスに長蛇の列が出来、なかなか乗れない事もあるので橋を歩いてモン・サン・ミシェルまで行く可能性も考慮して歩きやすいスニーカーなどで行くのが良いでしょう。人気のレストランももちろん大混雑が予想されるので、いくつか候補を決めてその中で1番待ち時間の少ないお店を選んだ方が自由な時間が増えてゆったりした時間を過ごせる事間違いなしです！

逆に、閑散期である冬の時期は観光客がほとんど訪れないためかなり自由にゆったり島中を見て回ることができますが、島内の施設の一部は冬季休業に入っていて人気観光スポットやレストラン、お土産屋さんを訪ねることができない可能性が非常に高くなります！モン・サン・ミシェルを100%楽しむなら秋までに訪れる方がいいかもしれませんね！もし冬にモン・サン・ミシェルを訪れる場合は事前に行きたいレストランや施設の冬季休業期間は必ず確認するようにしましょう！

いかがでしたか？年に十数回しか満潮時の姿を見られないモン・サン・ミシェル、最高に美しい姿を見るなら満潮時の海水に濡れる可能性に備えて長靴や替えの着替え一式を持っていってくださいね！島やモン・サン・ミシェルの観光情報のホームページに潮の満ち引きに関する年間カレンダーが掲載されていますのでそちらのチェックも忘れずに！