”韓国のナポリ” 統営~美しい海の街を訪れる~

韓国の統営(トンヨン)

今回は韓国のナポリとも呼ばれる港湾都市「統営(トンヨン)」を紹介します!統営があるのは韓国南東部の慶尚南道(キョンサンナムド)。韓国南海岸の小さな都市では海鮮グルメ、芸術、歴史、そして絶景まで満喫することができます。韓国の港町は釜山だけじゃない!今回は統営の魅力をスポット別に解説していきます。

目次

芸術の統営 「トンピラン壁画村」

トンピラン壁画村

まずはトンピラン壁画村をご紹介します。別の記事でソウルの梨花洞壁画村を紹介しましたが、トンピラン壁画村も韓国内で特に人気の高いスポットです。元々、斜面一帯にあった古い住宅街に活気を取り戻そうと、2007年から壁画が描かれ始めたのがこのような風景になった理由です。細い路地まで綺麗な壁画がびっしりで、街中がまさにインスタ映えの宝庫でした。海の街に似合う爽やかな青色の壁画が多く、クジラなど海の生き物が描かれているものをよく見かけました。そして、トンピラン壁画村の大きな特徴としてはやはり港町にあるというその立地。村の高台に登ると街と海を一望することができます。トンピラン壁画村で爽やかな港町の空気を感じながら芸術を楽しんでみてください。

グルメの統営「統営中央伝統市場」

統営中央伝統市場

統営は港町らしく海鮮グルメもとても有名です。街の中心には「統営中央伝統市場」という大きな在来市場があります。市場で一番目を引くのはやはり海産物!とれたての魚や貝が水槽やケースに入れられて販売されているのが印象的でした。新鮮な海の幸を食べられるのは海鮮好きにはたまらないですね。他にも干物が有名で様々な種類のものが売られていました。海鮮の中でも統営で一番有名なものは牡蠣!市場の中や周りには牡蠣料理を食べられる店が数多くあります。統営を訪れたら必ず牡蠣を食べてくださいね。

絶景の統営「統営 弥勒山ケーブルカー」

統営 弥勒山ケーブルカーからの絶景

統営市内から橋を渡って弥勒島(ミルク島)に行くと、大人気スポットの統営 弥勒山ケーブルカーに乗ることができます。日本でいうところのロープウェイですが、韓国ではロープウェイのことをケーブルカーと呼んでいます。このケーブルカーの魅力はまず何といってもその長さ。全長1975メートルで韓国内で一番長いんです!そして、ケーブルカーに乗って山の上まで登るとまさに息を呑む絶景が!統営の市街地と韓国南海岸の島々のパノラマビューを満喫できます。ちなみにこれらの島々は「閑麗(ハルリョ)海上国立公園」として景観保全されているほど自然の美しいエリアなんです。弥勒島は統営市街からも近い距離にあるので、ぜひ足を運んで見事な景色を眺めてみてください。

歴史の統営「洗兵館」

歴史の統営「洗兵館」

最後は韓国の国宝にも指定されている「洗兵館」。韓国内に現存する数少ない木造建築物で、その中でも最大級の大きさであるため、実際に訪れると迫力十分!朝鮮王朝時代、統営には韓国中部から南部地域の水軍を統括する本部がありました。洗兵館は本部の中心的な建物として1605年に建てられました。今風に言えば海軍の統括本部があったと言えそうです。そして、もう一つ統営と水軍の歴史を語る上で欠かせないのが李舜臣(イスンシン)。豊臣秀吉が朝鮮出兵した際、水軍を率いて日本軍と戦い活躍したため、国を救った英雄として今も尊敬されています。そんな李舜臣は、主に統営周辺で行われた海戦で大きな戦果を挙げました。市内には李舜臣公園もあり彼の功績について学ぶことができます。

”韓国のナポリ” 統営 まとめ

石の隙間から眺めた統営

今回は韓国の美しい港町 統営の魅力をジャンル別に紹介しました。何度も訪れるリピーターが多くいると言われる統営。海鮮グルメ、絶景に壁画まで、統営で韓国地方都市の多様な魅力を発見してみてください!

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