楽しみ方無限大!都会のオアシス「徳寿宮」

韓国の徳寿宮

ソウルのまさに中心部にある宮殿「徳寿宮(トクスグン)」はご存じですか?前回「昌徳宮(チャンドックン)」を紹介しましたが、ソウルには宮殿が5つあります。上の2つと、「景福宮(キョンボックン)」、「昌慶宮(チャンギョングン)」、「慶熙宮(キョンヒグン)」です。高層ビル街の中にあるため、宮殿とビルの組み合わせという不思議な景色を見ることができる徳寿宮。周りには行列グルメ、綺麗なカフェ、そして有名ドラマのロケ地まで、オススメスポットが盛りだくさん!今回はそんな徳寿宮観光の多彩な魅力をご紹介します。

目次

高層ビル街の中に残る宮殿

ソウル中心部の街

ソウル地下鉄の市庁(シチョン)駅、高層ビルが立ち並ぶソウル中心部の街に徳寿宮はあります。サラリーマンが行き交う現代的なビジネス街の中に、昔の宮殿が突然現れるのは何とも不思議な感じがします。また、徳寿宮は景福宮などの他の宮殿に比べ規模がコンパクトなため、30分もあれば全てのエリアを見て回ることが可能です。市庁駅周辺でグルメやショッピングを楽しみつつ、気軽に訪れて散策できるため旅行客の方にも大変おすすめの観光地です。

西洋風の宮殿

石造殿
石造殿(ソクジョジョン)徳寿宮を代表する西洋式建築

徳寿宮のもう一つの特徴は、西洋風の建造物が多いという点。その理由を説明するために徳寿宮の歴史を解説します。時は1890年代、韓国(当時は朝鮮)は日本とロシアの干渉を受け、いつ両国の侵攻を受けてもおかしくない状況でした。その中で、朝鮮は国の名前を「大韓帝国」とし、独立国家であることを世界に宣言しました。その大韓帝国の中心的な宮殿として使われたのが徳寿宮。西洋の先進文化を取り入れた建造物を作り、独立国家としての技術力や権威をアピールしようとした当時の韓国。徳寿宮の美しい西洋風の建造物には、厳しい世界情勢をなんとか乗り切ろうとした大韓帝国の切実さが込められています。

『トッケビ』ロケ地にも使われた石垣道

石垣道

徳寿宮を訪れたら必ず見ておきたいのが石垣道。宮殿の石垣に沿って続く道は散歩道として人気があります。秋の紅葉など四季折々の綺麗な景色や、おしゃれなカフェ、ベーカリーを楽しめます。そして、この石垣道は人気ドラマ『トッケビ』のロケ地でもあります。第1話、コンユ演じるシンがソウルに戻ってきてから歩いていた道は実はここなんです。そんなトッケビの道としても有名な石垣道ですが、現地ではカップルで一緒に歩くと別れるという噂も広く知られています…信じるか信じないかは皆さん次第ですが、恋人と一緒に行かれる方は要注意ですね(笑)

散策の後は絶品グルメを楽しもう

晋州会館(チンジュフェグァン)」のコングクス
晋州会館(チンジュフェグァン)のコングクス

徳寿宮の周りはビジネス街のため、サラリーマンのための料理屋が数多くあります。その中には行列必至の人気店も。今回ご紹介するグルメは「晋州会館(チンジュフェグァン)」のコングクス。コングクスとは大豆や黒豆を原料にして作った冷たいスープに入った麺料理のことです。豆の濃厚な味が魅力な韓国の夏定番料理ですが、ここ晋州会館のコングクスはソウルの中でもとても有名な行列グルメです。昔からテレビや新聞で何度も紹介され愛されてきた、1962年創業の老舗店です。徳寿宮を散策した後はひんやりしたコングクスを食べてみてはいかがでしょうか。

神秘的な夜の徳寿宮

夜の徳寿宮
夜の徳寿宮

そして最後にご紹介するのは夜間の徳寿宮観覧です。なんと徳寿宮は年中夜9時まで開放されていて、(最終入場は8時)夜間の観覧も事前予約の必要はありません。是非、昼とは違った神秘的な宮殿もお楽しみください。さて、今回はここまで徳寿宮観光の魅力をご紹介してきました。歴史的建造物と現代的な風景が共存するソウルをまさに象徴するような徳寿宮。今回の記事の内容を参考に、徳寿宮でソウル観光の多彩な魅力を体感してみてください。

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