イギリスのバースで身も心もデトックス!
我々日本人にとって入浴は古くから伝わるリフレッシュ方法のひとつですよね?その一方で、西洋の人々は入浴ではなくシャワーで済ませる人が多いというイメージがあるのではないでしょうか?しかし!なんとイギリス・イングランドには入浴・お風呂の意味である英語 "Bath" の語源にもなった有名な温泉街があるんです!今回はそんなイギリスの温泉地、Bath (バース)の魅力と歴史について紹介したいと思います!バースは、「ローマ時代から続く温泉都市としての歴史」「18世紀の都市美学と保養地文化」が評価され、1987年に都市全体が丸ごと世界遺産(世界文化遺産)に登録されました。
いざ!イギリスの温泉の街・バースへ!

バースはイングランド西部のサマセットにある小さな都市で、実は街そのものがユネスコ世界文化遺産に登録されている歴史的な魅力が詰まった街でもあります。イングランドの首都・ロンドンのPaddington駅からGreat Western Railway Serviceを使って西に約1時間半のところに位置していて、ロンドンからサクッと日帰り旅行をするのにぴったりなスポットとして国内外から毎年多くの観光客が訪れます。温泉地としての歴史はなんと!紀元前9世紀にまで遡り、源泉が発見されてから今日に至るまで、源泉から温泉が変わらず湧き続けているなんとも神秘的で神聖ささえ感じるロマンに満ちた場所でもあるんです!
バースの一大観光スポット、ローマン・バス

そんなバースの一大観光スポットがここ!The Roman Baths (ローマン・バス)!かつてイングランドがローマ帝国に支配されていた1世紀ごろ、ローマ人がこの源泉があらゆる病に対して効果があるとして温泉保養地として作ったのがこのローマン・バス。温泉施設と併せて神殿も建てられ、まさに神聖な泉として、人々を癒す場所であったのです!そしてその温泉施設にはマッサージ室やスチーム風呂、水風呂などがあり、その姿はまさに元祖・スパリゾート!ローマ人が街から撤退した後しばらくは衰退の一途を辿っていたようですが、18世紀ごろの再び温泉リゾート地として息を吹き返し、現在のバースの街並みが作られたのです。現在も源泉は湧き続けていますが実際にローマン・バスで入浴は出来ず、遺跡博物館としてその長い歴史を語り継ぐ役割を担っています。
【The Roman Baths (ローマン・バス)】※2025年10月更新
●住所:Abbey Churchyard, Bath BA1 1LZ, イギリス
●アクセス:バース・スパ駅(Bath Spa Station)から徒歩で約10分
●営業時間:9時~18時※最終入場17時、12月25・26日休み
●WEBサイト:www.romanbaths.co.uk
巨大なゴシック寺院、バース寺院

ローマン・バスを出てすぐ横にそびえる巨大なゴシック様式の寺院・Bath Abbey (バース寺院)はバースのランドマークのひとつとされており、バースの街並みを彩るバース・ストーン (バースならではの薄いはちみつ色のような石灰岩) で出来た建造物のなかでひときわ美しい建造物と言われています。天高く広がる扇形の天井はその80%が鮮やかなステンドグラスで彩られており、その息を呑む美しさに誰もが目を奪われてしまいます!973年には統一イングランド (イギリス) 最初の王、エドガー王の戴冠式も行われており、イングランドの歴史を見つめ続けてきた非常に重要な寺院でありながら、現在は地元のさまざまなイベント会場として使われてもいる地元の人々から愛される憩いの場として街を見守る存在なのです!
【バース寺院】※2025年10月更新
●住所:Abbey Churchyard, Bath BA1 1LY, England
●アクセス:バース・スパ駅(Bath Spa Station)から徒歩で約10分
●営業時間:10時~17時30分(月~金)10時~18時(土)13時~15時30分(日)
●WEBサイト:www.bathabbey.org/
映画「レ・ミゼラブル」の撮影スポット、パルトニー橋

バースの街を流れる大きな川、エイヴォン川にかかる歴史を感じる美しい造形の橋、Pulteney Bridge (パルトニー橋) 。映画「レ・ミゼラブル」の撮影スポットとしても有名で橋の端から川岸の遊歩道に降りられる階段があり、そこから見る橋とその下にある堰は壮観!周辺は緑も豊かなので四季を通して様々な姿を見せることで私達を楽しませてくれます!また橋の両サイドにはセレクトショップやフラワーショップ、個人雑貨屋さんなど、おしゃれでかわいいお店がずらり!美しい中世ヨーロッパの雰囲気漂うバースの街並みを眺めながらゆったり歩いてするショッピングはなんだか中世ヨーロッパの貴族みたいな気分にさせてくれるかも?! (笑) お金の使いすぎに注意ですよ!
おすすめのスパ施設、サーメ・バース・スパ

元祖スパリゾート地を訪れたからには我々日本人の目的はただひとつですよね?そう!温泉に入る事です!バースの街にはあのローマン・バスの源泉を引いているスパ施設がいくつかあり、水着着用は必須ですが歴史ある温泉を実際に楽しむことができるんです!その中でもおすすめなのがこのThermae Bath Spa (サーメ・バース・スパ) !なんと屋上に露天風呂があり、そこからバースの街が一望できるんです!もちろん温泉だけでなく、マッサージやスチームサウナも体験できる充実っぷり!しかも、スパ施設の入口でスマートフォンを鍵付きのポーチに収納しなければならないルールがあり、強制デジタルデトックスにもなります! (笑) 一度外側との繋がりから離れ、身も心もすっきりデトックスしながら自分を見つめ直す有意義な時間にしてみてはいかがですか?
【サーメ・バース・スパ(Thermae Bath Spa)】※2025年10月更新
●住所:The Hetling Pump Room, Hot Bath St, Bath BA1 1SJ, イギリス
●アクセス:ローマン・バスやバース寺院から徒歩で約5分
●営業時間:9時~21時30分(プールとウェルネススイートは21時迄)
●WEBサイト:www.thermaebathspa.com
バースで身も心もデトックス! まとめ

いかがでしたでしょうか?これらの場所以外にも、大人気Netflixドラマシリーズ「ブリジャートン家」の聖地である、三日月のような形がなんとも美しい高級集合住宅、Royal Crescent (ロイヤル・クレセント) (現在は博物館として当時の豪華絢爛な室内を見て回ることができ、なんと一部は高級ホテルになっていて宿泊も可能なんだとか!)やThe Holburne Museum (ホルバーン美術館) など、バースの魅力はまだまだ盛り沢山!みなさんもぜひ!バースでイギリスの歴史を感じて下さいね!
【No.1 ロイヤルクレセント】※2025年10月更新
●住所:No 1 Royal Crescent,Bath,BA1 2LR
●アクセス:バース・スパ駅(Bath Spa Station)から徒歩で約15~20
●営業時間:10時~17時30分(火~日)※最終入場1時間前※2025年11月10日~21日、12月25日~26日は休業
●WEBサイト:https://no1royalcrescent.org.uk/

