豫園・外灘・浦東など地域毎に違った上海の「顔」を探す
前回紹介したとおり、中国の一大都市である上海ではたくさんの文化が行き交い、さながら某テーマパークのようにたくさんの魅力的な「顔」があるんです!今回はそんな上海の魅力的な「顔」たちのそれぞれの魅力とおすすめの観光スポットについてじっくりたっぷり紹介していきたいと思います!さて、あなたはどの「顔」が好きですか?
近未来感あふれる夜の街!-浦東エリア-
上海といえばこの景色を想像する人が多いのではないでしょうか?この景色は外灘エリアから黄浦江を挟んで見た浦東エリアの景色なのですが、どこか近未来を思わせるような…ビルの全面にあしらわれた液晶が映し出す巨大広告や高層ビル群はまるでSF映画の世界のよう!外灘から見る浦東は昼の姿ももちろん素敵なのですが、ほとんどの観光客はこの夜景を楽しみ、素敵な写真を撮るために訪れるため、夜遅くの時間までかなり混雑します。写真を撮るのに困るほどではありませんが、スリなどの軽犯罪に巻き込まれないように注意して夜の上海を楽しんでくださいね!
ヨーロッパの情緒あふれる姿も!-外灘エリア-
外灘エリアはなにも浦東エリアの景色を見るためだけに訪れる場所ではありません!ヨーロッパの雰囲気漂う建物が続く外灘エリアは約1世紀ほど前は「東洋のウォール街」とも呼ばれており、当時は外国人居留地として各国の領事館や銀行などが立ち並ぶアジア圏屈指の金融街だったのです!現在は建物の外観はそのままに内装がリノベーションされ、ホテルや高級ブティック・レストランが入った商業施設に変わっていて、その影響か外灘エリアにはそこかしこに高級車が…!まさにセレブ御用達といった雰囲気が漂うエリアなのでちょっとおめかししてゆっくりお散歩やカフェでまったりするのもいいですよね!
これぞ私たちの想像する中国!-豫園-
私たちの最も身近な中国を感じられる場所といえば、日本各地にある「中華街」のあの歴史を感じる中国雰囲気だと思うのですが、それがまさに現実になったのがここ!豫園です!豫園は中国の江南地方の庭園なのですが、周辺に大きなフードコートや商店街、お土産屋さんもありちょっとしたアミューズメント施設のようになっています!こちらは昼に訪れるのと夜に訪れるのでは全く違う雰囲気があってどちらも本当に魅力的なので一日中観光客でにぎわっています!筆者が上海に到着して初めて訪れたのが夜の豫園なのですがそのどこか妖しい雰囲気に一気に魅了され、上海が好きになりました!
現地の人々の生活を感じる街並み
観光・旅行だから観光地にしか行かないなんてもったいない!ぜひ大きな道から一本逸れた道も歩いてみてください!そこには地元の人々の暮らしがあります。窓から洗濯物を干す人の姿や、道で偶然会った近所の人たちと井戸端会議を楽しむ様子、整理されていない電線など「過剰に手入れされていない生きた街の姿」を見ることができます。観光地の間を移動する時のほんの十分程度でも生活のある街の姿をみるとそこに暮らす人に対するリスペクトの気持ちや観光地を訪れたときとはまた別の感覚を得られることでしょう!もし、大きな道から少し逸れる場合は交通量がある程度ある日中の時間帯に、安全に留意しながらにしましょうね!
古都をめぐる趣深い姿もいとをかし…!-七宝老街-
豫園もいいですが上海には多くの古鎮(水郷古鎮)があります!古鎮とは、古い家屋や伝統的な生活が残されているちいさな町のことで、水郷古鎮とはその中でとりわけ運河(水路)に面しているものをいいます。七宝老街は上海中心部から最も近い水郷古鎮として有名で運河を挟んだ古き良き中国を感じられるとともに商店街では地元グルメやお土産も購入できる観光客にはありがたい水郷古鎮です!商店街に立ち並ぶお店には、虫の串焼きや鶏の足(つま先の方)など、私たちが普段馴染みのないようなグルメが盛りだくさんで「千と千尋の神隠しの序盤に出てくるご飯やさんみたいだなあ…」と感じるような雰囲気でした!
パワースポット巡りも忘れずに!-七宝教寺-
七宝老街から徒歩圏内にある七宝教寺は仏教の寺院で、「観光地」という観点でいうとものすごく有名だとか見ごたえがある、というわけではないのですが、地元の方が静かにお祈りに来られるような落ち着いた雰囲気で、観光の側面を持った寺院とは違う、旅行中に自分の内面を見つめ直したり、すこし落ち着いて物思いにふけるのにぴったりな寺院でした。地元の方に迷惑にならないようにゆっくり仏像を見て回り、お祈りをする時間はそれだけで「何かをいただいている」感覚があってとても充実した時間を過ごせますよ!これは完全に余談なのですが、お賽銭がQRコード決裁対応になっていたことに少々クスっとしてしまいました(笑)
上海の違った「顔」を探す まとめ
いかがでしたでしょうか?一つの街でこれほどの「顔」をみせてくれる都市がほかにあるでしょうか?今回紹介した場所は2泊3日ほどあれば地下鉄と徒歩で全て回れるので短期の旅行でも十分楽しむことができます!現在、中国に渡航するには観光ビザの取得が必要ですがビザ申請の手間を乗り越えても行く価値のある、むしろおつりが出るほど魅力的な都市・上海にみなさんもぜひ行ってみてくださいね!