憩いの場所～トロントアイランド～

トロントアイランドは、トロントの南にあるオンタリオ湖の美しい島々です。ここには、ビーチや小さな遊園地、そして空港もあり、観光スポットとしてとても人気があります。トロントアイランドは、実は3つの島から成り立っています。観光客に特に人気のある「セントラル島」、空港がある「ハンランズ・ポイント」、そして住民が暮らしている「ワーズ島」です。島には船で行くことができ、陸路ではアクセスできません。特に夏になると、多くの人々がクーラーボックスやキャンプ用品を持ってきて、ピクニックやビーチでの遊泳を楽しんでいます。トロントアイランドは、リラックスできる自然の中で過ごしたい人にぴったりの場所です。今回はセントラル島を中心に紹介します。

トロントアイランドに行く方法は2つあります。まず、定番の方法はフェリーを利用することです。フェリーの出発地点は「Jack Layton Ferry Terminal」という港で、ここでチケットを購入して乗船します。特に夏は混雑するので、オンラインでチケットを購入するのがオススメです。料金は大人CA$9.11（税抜き）、子供（15歳以上19歳以下）はCA$5.86で、往復の料金となっています。フェリーの運航スケジュールは春夏秋冬で異なるため、事前に確認しておくことが大切です。また、夏のピーク時は帰りのフェリーで2時間待ちになることもあるので、帰る時間には余裕を持って行動することをオススメします。もう一つの方法は、水上タクシーを利用することです。このタクシー乗り場は、「Jack Layton Ferry Terminal」よりさらに東に進んだ場所にあり、「Water Taxi」と書かれた看板が目印です。水上タクシーは5分ほどで島に到着しますが、片道12ドル〜15ドルほどかかります。フェリーよりも速く移動できるので、帰りに急いでいる場合は水上タクシーを利用するのも一つの手段です。

トロントアイランドには、「Centerville Amusement Park」という遊園地があります。セントラル島に位置しており、入場料は無料です。園内には30種類以上の乗り物があり、1日乗り放題のパスは税抜きでCA$40.71で購入できます。チケットはオンラインで前日までに購入することができますが、当日であれば遊園地内のチケット売り場で購入することができます。チケットのバラ売りもあるので特定の乗り物だけを乗ることも可能です。遊園地には、ジェットコースターや観覧車などがありますが、全体的に子ども向けの乗り物が多いです。それでも、大人も楽しめるアトラクションがあります。特にオススメなのが「スカイライド」です。リフトに乗りながら遊園地全体を見渡しつつ、島を進んでいきます。夕方に乗ると、夕日を背景に素晴らしい景色が楽しめるので、ぜひ夕方の時間帯に乗ることをオススメします。

トロントアイランドにはたくさんのビーチがありますが、特にセントラル島には「センターアイランドピア」という桟橋の展望台があり、そこから美しい湖を一望できる絶好の写真スポットがあります。湖を背景に写真を撮るのにぴったりの場所です。その近くには「センターアイランドビーチ」があり、夏には多くの観光客が訪れて泳いだり、水上ボートに乗ったりして楽しんでいます。ビーチでのんびり過ごすのも良いですが、他にも島内でアクティブに過ごしたい方には、自転車のレンタルもオススメです。2人乗りや3人乗りの自転車もあるので、家族や友達と一緒にトロントアイランドをゆっくり巡ることができます。

フェリーから見るトロントの街並みもとても魅力的です。乗る時間によって、街の風景がまったく違った印象を与えてくれるのも、その魅力のひとつです。特に夕方、トロントアイランド側から街を見て左側に沈む夕日は絶景です。もし夕日を見ながら帰りたいなら、フェリーの左側に座ることをオススメします。オレンジ色に染まった空と、大都市トロントのシルエットが相まって、とても素敵な光景が広がります。また、近くに空港があるので、飛行機が間近に見えるのも良い思い出になります。

さらに、夜のトロントの夜景も見逃せません。CNタワーやロジャーズセンターが湖沿いに立っており、ライトアップされたビル群が夜空に映える姿はとても美しいです。湖側に高層ビルが集まっているので、フェリーからはとても綺麗な夜景が楽しめます。どちらの時間帯も素晴らしい景色が楽しめるので、ぜひトロントアイランドを訪れる際には、時間帯を考慮して旅程を組むと、さらに素晴らしい体験ができると思います。