インドの首都ニューデリーのおすすめ観光地

インドのニューデリー駅

インドの首都のニューデリーには見応えのある観光スポットが数多くあります。その中でも厳選した場所をご紹介していきます。それぞれの観光スポットの移動をする際は、タイのトゥクトゥクに似たオートリキシャを使うのが一般的ですが、乗車前に料金交渉と金額の確認を必ずするようにしましょう。特に注意をしなければならない場所はニューデリー駅周辺です。チケット売場が閉まっている等の嘘をつかれて非正規の旅行会社へ連れて行かれ、タージマハルなどへのツアーを高値で買わされるといったトラブルを何度か聞いたことがあります。ドライバーとの交渉が不安な方は、Uber等の配車アプリを試してみるのもいいかと思います。

目次

世界遺産、フマーユーン廟

世界遺産、フマーユーン廟
世界遺産、フマーユーン廟

フマーユーン廟は、ムガル帝国第2代皇帝フマーユーンの墓廟です。フマユーンは1540年にスール族のシェール・ハンに大敗してインド北部の君主の座を奪われてペルシアに亡命しましたが、1555年にアーグラとデリーを再び奪い返して北インドの再征服に成功しましたが、1556年に事故死してしまいました。死後、妻のハージー・ベーグムの命によりフマーユーン廟が建設されることになり、ペルシア出身の建築家サイイド・ムハンマド・イブン・ミラーク・ギヤースッディーンとその父ミラーク・ギヤースッディーンによって9年の歳月で建てられました。フマーユーン廟はペルシャとインドの建築様式が融合し、美しい庭園と共に1993年に世界遺産に登録されました。

【フマーユーン廟】※2025年10月更新

●住所:Hazrat Nizamuddin Aulia Dargah, Mathura Rd, Nizamuddin, Nizamuddin East, New Delhi

●アクセス:バイオレットラインの「JLN Stadium駅」からオートリキシャで

●営業時間:日の出から日没まで

●WEBサイト:https://delhitourism.gov.in/tourist_place/humayun_tomb.html

マハトマ・ガンジーが荼毘に付されたラージガード

ラージガード
ラージガード

ラージガードは、インド独立の父のマハトマ・ガンジーが1948年1月30日に暗殺され てしまった翌日に荼毘に付された場所で、慰霊碑があり、墓石にはガンジーの最後の言葉「ヘーラーム(ああ神よ!)」と刻まれています。ガンジーの遺骨はガンジス川や南アフリカの海に散骨されました。ラージガードは広い公園になっていて平和を祈願するための場所ともなっています。日本の岸田文雄前首相が首相だった頃にG20ニューデリー・サミットでインドに来た際に訪問をして献花をしました。

【ラージガード】※2025年10月更新

●住所:Mahatma Gandhi Road, New Delhi

●アクセス:メトロ バイオレットラインの「Jama Masjid駅」またはイエローラインの「Chandni Chowk駅」からオートリキシャを利用

●営業時間:6時~18時30分

●WEBサイト:https://delhitourism.travel/rajghat-delhi

迫力満点のレッドフォート

迫力満点のレッドフォート
迫力満点のレッドフォート

「赤い城」とも呼ばれるレッドフォートは、インドのデリーにある1639年から1648年にかけて、シャー・ジャハーン皇帝(5代目)によって建設されたムガル帝国時代の城塞です。「赤い城」と呼ばれるのは、赤い砂岩を使用したことに由来し、イスラム建築様式を基にしつつ、ペルシャやヒンドゥー教の影響も見られます。城内には宮殿や庭園が点在し、特にラホール門やディワーニ・カースが有名です。2007年にユネスコの世界遺産に登録され、現在もインドの独立記念日にあたる8月15日には首相が毎年ここで演説をしています。レッドフォートは迫力のある城壁で2キロ程もある巨大さです。

【レッドフォート】※2025年10月更新

●住所:Netaji Subhash Marg, Lal Qila, Chandni Chowk, New Delhi, Delhi

●アクセス:デリーメトロのバイオレットライン「Lal Qila駅」から徒歩約2分

●営業時間:9時30分~16時30分(最終入場は閉園の1時間前)。※月曜休館

●WEBサイト:https://asi.nic.in/pages/WorldHeritageRedFort

インド最古のミナレット、クトゥブ・ミナール

インド最古のミナレット、クトゥブ・ミナール
インド最古のミナレット、クトゥブ・ミナール

クトゥブ・ミナールは、1200年頃にデリー・スルターン朝初期の王朝の建国者クトゥブッディーン・アイバクによって建設された高さ72.5メートルのミナレット(塔)で、インド最古のミナレットとされています。塔は赤い砂岩で造られ、ヒンドゥー様式とイスラム様式が融合したデザインが特徴です。塔の外壁にはクルアーンの碑文や装飾が施されていて、5層構造になっています。かつては世界で最も高いミナレットでしたが、地震や落雷で先端が崩れた後に修復されました。

クトゥブ・ミナール
1993年に世界遺産に登録

ミナレットの内部には378段の階段があり、過去には中に入ることもできましたが、1981年の事故以来、立ち入りは禁止されています。クトゥブ・ミナールとはミナレット単体の名前で、周囲にはクワットゥル・イスラーム・モスクや未完のアライ・ミナールなどのクトゥブ複合体の関連建造物があり、探検に近い感覚で広い敷地内の様々な遺構群を見て周れます。観光の時間の目安としては1時間30分以上は確保するのをおすすめします。1993年に「デリーのクトゥブ・ミナールとその建造物群」として世界遺産に登録されました。

【クトゥブ・ミナール(クトゥブ複合体)】※2025年10月更新

●住所:Mehrauli, New Delhi, Delhi 110030

●アクセス:メトロ・イエローラインのクトゥブ・ミナール駅が最寄りです。駅から複合体までは徒歩約20分。コンノートプレイスなどの主要な場所からは、車で約30分から40分程です。

●営業時間:7時~17時※変わる場合があります

●WEBサイト:www.incredibleindia.gov.in/en/delhi/delhi/qutub-minar

デリーを代表するモスク、ジャーマー・マスジド

デリーを代表するモスク、ジャーマー・マスジド
ジャーマー・マスジド

ジャーマー・マスジドは、ムガール帝国のシャー・ジャハーン帝の命令で建設され17世紀に完成したインド・デリーのあるモスクです。インドの最も大きなモスクのひとつとして知られ、ミサイル建築の代表的な例です。モスクは、赤い砂岩と大理石を多用した壮麗なデザインが特徴で、中央に広大な庭園を持ち、三つの大きなドームと二つのミナレット(塔)がそびえ立っています。ジャーマー・マスジドは、宗教的な意味だけでなく、インドの文化や歴史において重要な役割を果たしました。 インディア・ゲートや赤い城(ラール・キラー)と同じく、デリーの歴史的なランドマークであり、観光地としても人気があります。毎日数千人の信者が祈りに訪れていて、観光客にも広く知られています。

【ジャーマー・マスジド】2025年10月更新

●住所:Netaji Subhash Marg, Chandni Chowk, New Delhi, Delhi 110006

●アクセス:デリーメトロのバイオレットライン「Jama Masjid駅」から徒歩約2分

●営業時間:外国人観光客の入場は8時から日没まで

●WEBサイト:https://delhitourism.gov.in/tourist_place/jama_masjid.html

バハイ教の寺院、ロータス寺院

バハイ教の寺院、ロータス寺院
バハイ教の寺院、ロータス寺院

インドの首都デリーにある「ロータス寺院(Lotus Temple)」は、その名の通り蓮の花をかたどった独創的なデザインで知られる建築です。1986年に完成したこの寺院は、27枚の白い大理石の花びらが重なり合うように配置され、外観だけでなく内部の静寂な空間も印象的です。設計を手掛けたのはイラン系カナダ人のの建築家ファリボルズ・サーバーで、建築美と象徴性が高く評価されています。インドは世界で最もヒンドゥー教徒の多い国で国民の約8割がヒンドゥー教徒とされていますが、他の宗教を信仰している方も多く、ロータス寺院はバハイ教の寺院です。ファリボルズ・サーバーが蓮の花をデザインとして選んだのは、蓮の花がヒンドゥー教や仏教でも神聖なシンボルとして用いられているためとも言われていて、宗教を問わず誰もが訪れることができる開かれた聖地として、年間数百万人の観光客が訪れています。

【ロータス寺院】※2025年10月更新

●住所:Lotus Temple Rd Bahapur, Kalkaji, New Delhi

●アクセス:地下鉄バイオレットラインとマゼンタラインの「Kalkaji Mandir駅」から徒歩約5分

●営業時間:8時30分~17時※月曜休み

●WEBサイト:https://bahaihouseofworship.in

兵士の追悼のために建てられたインド門

インド門
インド門

ニューデリーにある「インド門(India Gate)」は、第一次世界大戦や第三次アフガン戦争で亡くなった兵士たちを追悼するために建てられた慰霊碑です。高さ約42メートルの堂々としたアーチは赤い砂岩で造られています。イギリス人建築家エドウィン・ラッチェンスの設計により、1921年に着工し1931年に完成しました。アーチの内側には戦没者の名前が刻まれ、その数は7万人以上にのぼります。周囲は公園として整備され、観光客だけでなく地元の人々の憩いの場にもなっています。交通量が非常に多い通りにあるため、オートリキシャのドライバーに頼んでも交通規制の影響でやや離れた場所で降ろされることが多いです。私はそこから地下道を使って門の近くまで歩きました。夕方にはライトアップされ、幻想的な雰囲気に包まれるため、訪れるなら夕方がおすすめです。

【インド門】※2025年10月更新

●住所:India Gate, Rajpath, New Delhi

●アクセス:ラージパス周辺、地下鉄プラガティ・マイダン駅からオートリキシャや車

●営業時間:24時間

●WEBサイト:https://delhitourism.gov.in/tourist_place/india_gate.html

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