情熱と歴史が息づく街、ブエノスアイレス

ヨーロッパの風情とラテンアメリカが融合した街アルゼンチンの首都ブエノスアイレス

アルゼンチンの首都ブエノスアイレスは、ヨーロッパの風情とラテンアメリカの情熱が融合した魅力的な都市です。美しいコロニアル建築が並ぶ街並み、情熱的なタンゴが響く夜、そして美食の数々が訪れる人々を魅了します。活気あふれる「サン・テルモ市場」や歴史的な「レコレータ墓地」、カラフルな街並みが広がる「カミニート」など、見どころも満載。さらに、世界有数のステーキやマルベックワインを堪能できるグルメシーンも必見です。

目次

宮殿のような水道施設ウォーター・カンパニー・パレス

ウォーター・カンパニー・パレス
ウォーター・カンパニー・パレス

ブエノスアイレスの隠れた名所、ウォーター・カンパニー・パレスは、その優雅な外観から宮殿と見間違えるほどの美しさを誇ります。1887年に建設されたこの施設は、当時の給水システムの一環として設計されましたが、実用性を超えた豪華な装飾が施され、建築の芸術作品ともいえる存在になっています。フランス・ルネサンス様式の影響を受けたファサードは、細部に至るまで緻密なデザインが施され、遠くからでもその華やかさが際立ちます。壁面を彩るタイルやステンドグラスの窓は、見る人を魅了し続けています。現在、内部には水道の歴史を学べる博物館があり、アルゼンチンの都市発展における水供給の重要性を伝えています。建築と歴史を愛する人にとって、この壮麗な建造物は必見のスポットです。

「街の中心にそびえる象徴」オベリスク

ブエノスアイレスの「オベリスク」
ブエノスアイレスの「オベリスク」※AI生成

ブエノスアイレスのランドマークといえば、7月9日大通りに堂々と立つオベリスクです。高さ67.5メートルのこのモニュメントは、1936年に建都400周年を記念して建設され、市民や観光客に親しまれています。そのシンプルなデザインながらも、歴史的な意義と視認性の高さから、ブエノスアイレスのシンボルとして広く認識されています。周囲には劇場やショッピングスポットが点在し、賑わいの中心地となっています。特に夜間はライトアップされ、周囲の都市景観と相まって幻想的な雰囲気を醸し出します。近くには、ブエノスアイレスを略した「BA」の大きなモニュメントが設置されており、写真撮影の人気スポットとなっています。地元の人々の集いの場でもあり、祭りやイベントの際にはさらに多くの人々で賑わいます。都市の歴史と活気を同時に感じられる、この象徴的なスポットを訪れてみてはいかがでしょうか。

色鮮やかなタンゴの街並みカミニート

色鮮やかなタンゴの街並みカミニート
色鮮やかなタンゴの街並みカミニート※AI生成

ブエノスアイレスの中でもひときわ異彩を放つ「カミニート」は、活気に満ちた芸術的な通りです。19世紀後半、イタリア系移民が多く住んでいたこのエリアは、当時の建築様式が今も色濃く残り、独特な雰囲気を醸し出しています。カラフルに塗られた建物が並ぶこの小道は、アルゼンチンの誇る伝統舞踊「タンゴ」と深く結びついており、街角ではダンサーたちが情熱的なパフォーマンスを披露しています。通りにはアートギャラリーや民芸品店が軒を連ね、地元アーティストによる作品やアルゼンチンらしいお土産を購入できます。カフェのテラス席に座りながら、タンゴの音色に耳を傾けるひとときは、この街ならではの魅力を存分に味わえる瞬間です。アルゼンチンの文化、歴史、芸術が凝縮されたこのエリアを訪れれば、ブエノスアイレスの熱気を肌で感じることができるでしょう。

世界三大劇場のひとつコロン劇場

世界三大劇場のひとつコロン劇場
世界三大劇場のひとつコロン劇場

クラシック音楽、オペラ、バレエの世界的な舞台として知られるコロン劇場は、ブエノスアイレスを代表する文化的遺産です。1908年に開館したこの劇場は、その豪華な装飾と比類なき音響設計で、世界の音楽愛好家を魅了してきました。フランス、イタリア、ドイツの建築様式を融合させた壮麗なデザインは、細部にまでこだわりが光り、歴史的価値の高さを物語っています。中央ホールに入ると、巨大なシャンデリアが煌めき、装飾の施された天井画が来場者を圧倒します。その美しさに加えて、音響の素晴らしさは世界最高峰と評され、舞台に立つアーティストの声や楽器の音が隅々まで鮮明に響き渡ります。公演が行われていない日でもガイドツアーに参加すれば、その壮麗な空間を堪能でき、劇場の歴史や建築の魅力について詳しく学ぶことが可能です。音楽と芸術が織りなすこの華麗な舞台で、特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

ブエノスアイレスの荘厳な歴史を刻むメトロポリタン大聖堂

ブエノスアイレスの荘厳な歴史を刻むメトロポリタン大聖堂
メトロポリタン大聖堂

メトロポリタン大聖堂は、ブエノスアイレスの宗教的な中心地であり、荘厳な雰囲気が感じられる歴史的にも重要な建築です。16世紀に建設が開始され、幾度もの改築を経て、現在のネオクラシック様式の堂々たる姿となりました。巨大なコリント式の柱が並ぶ正面ファサードは、一見すると教会とは思えない独特のデザインで、訪れる人々を驚かせます。内部に足を踏み入れると、細やかな彫刻が施された祭壇、美しいステンドグラス、厳かな雰囲気に包まれた礼拝堂が広がります。この大聖堂には、アルゼンチン独立の英雄ホセ・デ・サン・マルティン将軍の霊廟が安置されており、多くの人々が訪れます。2013年には、ここで司祭を務めていたホルヘ・ベルゴリオ枢機卿がローマ教皇フランシスコとして選ばれたことで、さらに注目を集めました。

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