キューバのカラフルな街トリニダのお勧め観光スポット
キューバに来たら、ハバナだけでなくトリニダにも足を伸ばしてみてください。首都ハバナからは直通の長距離バスで早くて約4時間15分程で移動できます。ハバナに比べると観光客も少なく、のんびりとした南国の空気に包まれた街です。スペイン統治時代、砂糖産業で繁栄した名残が今も街並みに色濃く残り、石畳の道や色鮮やかなコロニアル建築が訪れる人を魅了します。1988年には、近郊のロス・インヘニオス渓谷とともにユネスコの世界遺産に登録されました。
カラフルな歴史的な建物が立ち並ぶマヨール広場

キューバ・トリニダの中心に位置するマヨール広場(Plaza Mayor)は、スペイン統治時代の面影を色濃く残す世界遺産の象徴的スポットです。広場は白い柵に囲まれ、中央には噴水や椰子の木、白いベンチが並び、ゆったりとした時間が流れています。周囲には教会や、博物館、カラフルなコロニアル建築が立ち並び、まるで18世紀にタイムスリップしたかのような景観を楽しめます。昼は散策や写真撮影に最適で、夕暮れ時には建物の壁が黄金色に染まり、ロマンチックな雰囲気に包まれます。道は石畳で、周辺には土産物店やカフェも多いです。マヨール広場はトリニダの観光の拠点でトリニダに来た方は必ずといっていいほど立ち寄る場所です。
キューバのコインのデザインにもなっている革命博物館

トリニダ旧市街にある「盗賊闘争国立博物館(Museo Nacional de la Lucha Contra Bandidos)」は、かつてのサン・フランシスコ修道院を活用した歴史ある建築です。盗賊(キューバ政府からの視点)闘争をテーマとした国立博物館ですが、通称の革命博物館と呼ばれることが一般的です。1960年代初頭、山岳地帯で展開された反政府勢力との衝突に関する資料が展示されていて、武器、地図、写真などが当時の様子を伝えています。鐘楼からはトリニダの街並みとカリブ海が一望でき、歴史と絶景の両方を楽しめる観光スポットとして人気です。またこの建物は、2021年にCUC通貨制度が廃止されるまで「0.25 CUC」硬貨のモチーフとしても採用されていました。
【革命博物館(Museo Nacional de la Lucha Contra Bandidos)】※2025年10月更新
●住所:274 C Cristo Trinidad Cuba
●アクセス:マヨール広場から徒歩約2~3分
●営業時間:9時~17時
トリニダのマヨール広場でも存在感溢れるサンティシマ教会

トリニダの旧市街中心に広がるマヨール広場で、いくつかの建物と並んで存在感を放っているのがサンティシマ 教会です。三連アーチのファサードと、柔らかなクリーム色の外壁が特徴的なこの教会は、1892年に現在の建物が完成しました。内部には繊細な木造天井や美しい祭壇があり、キューバでも著名な宗教像 「El Señor de la Vera Cruz(真の十字架の主)」 の木像が安置されています。トリニダは、マヨール広場を中心に観光スポットがコンパクトに集まっているため、教会を含めた町歩きがしやすいのも魅力です。
【サンティシマ 教会】※2025年10月更新
●住所:Plaza Mayor 456 C. Rosario Trinidad
●アクセス:マヨール広場に面しています
●WEBサイト:www.facebook.com/people/Iglesia-Parroquial-Sant%C3%ADsima-Trinidad/61554135036678
砂糖産業の成功者の屋敷、ロマンティコ博物館

「ロマンティコ博物館(Museo Romántico)」は、1740年に1階が、1808年に2階が追加されたブリュネ宮殿を利用した美しい邸宅博物館です。この館は、かつて砂糖産業で莫大な富を築いたブルネット家の私邸で、現在では19世紀の上流階級の暮らしぶりを伝える展示が行われています。館内には、アンティーク家具や磁器、絵画、クリスタル製のシャンデリアなどが丁寧に保存され、部屋ごとに時代背景や生活様式を感じ取れる構成になっています。中庭やバルコニーからはトリニダの街並みと山々の景色を一望でき、写真スポットとしても人気です。ロマン主義の時代(19世紀)に収集された調度品や美術品を展示していることから“ロマンティック”という名が付けられたようです。
【ロマンティコ博物館】※2025年10月更新
●住所:52 C. Cristo Trinidad
●アクセス:マヨール広場に面しています
●営業時間:8時30分〜16時45分(火~金) ※月曜休み、変わる場合があります
野外ライブ会場へ変わる「カサ・デ・ラ・ムシカ」の階段広場

キューバと言えばダンスと音楽のイメージの国ですが、その雰囲気を体感できるのがトリニダの夜の名物スポット「カサ・デ・ラ・ムシカ」です。場所はマヨール広場に面したサンティシマ教会の横。昼間は地元の人や観光客で賑わう普通の階段ですが、夜になると一転して活気あふれる野外ライブ会場に変わります。22時頃には階段はもちろん、広場の外まで人でいっぱいになり、熱気に包まれます。観客は椅子や階段に腰掛け、ドリンク片手に音楽を堪能。リズムに引き込まれ、地元の人も観光客も一緒になって踊り出します。プロ顔負けのダンサーが現れることもあり、拍手や歓声が絶えません。見るだけでも十分楽しいですが、ぜひ勇気を出して踊りの輪に加わってみてください。
トリニダはカラフルな建物であふれている


水色や黄色等のカラフルな建物がトリ二ダには多く、そのような街並みは観光スポットが集まっているマヨール広場周辺エリアを中心に広がっています。また、それだけではなく、魅力的なビーチもあります。例えば、ビーチ沿いのホテルが集まっているプラヤ・アンコンというエリアにはマヨール広場から車で約15分~20分程で移動できます。飲み物やランチや夕食も込みのオールインクルーシブのホテルもいくつかあり、他の国よりも安く(ただし近年のインフレには注意)宿泊できます。私は、トリニダではオールインクルーシブのホテルでゆっくりと過ごすことが多かったです。キューバといえばラムなので、ダイキリをいっぱい飲みました。

