世界一標高の高い首都、ボリビアの「ラパス」の見所

ボリビアの憲法上の首都はスクレですが、議会と政府が遷されたため、事実上の首都は「ラパス」です。ラパスは標高3600mの地にあり、世界一標高の高い場所にある首都で、観光名所のウユニ塩湖までバスで移動する際のバスターミナルもあります。首都のラパスは標高が高いだけではなく坂道も多いため、歩いているとなんだか身体が重い感じになってきてしまいます。高山病に注意をするために身体が慣れてきていないうちは飲酒は控えめにすることをおすすめします。アルコールを摂取すると利尿作用によって脱水傾向になってしまったり、酔いによって高山病の初期症状に気づきにくくなる場合もあります。高山病が怖かったので私はお酒が好きですが飲むのをやめていました。
地元の人の憩いの場で美しい建物に囲まれたムリーリョ広場

ムリーリョ広場はラパス大聖堂や大統領官邸、国会議事堂などのラパスを代表するような美しい建物に囲まれています。ムリーリョ広場は、かつてボリビア独立戦争の際に英雄として活躍したムリリョが処刑された場所ですが、現在はムリリョの銅像が建てられ、多くの鳩が集まる地元の人達の憩いの場となっています。周りでのんびりと寛いでいる地元の人たちが多い印象です。高所で疲れた時にはここでゆっくりするのもおすすめです。
観光客で賑わうロス・エロスス広場の正面のサン・フランシスコ寺院

ムリーリョ広場から徒歩で10分程のロス・エロスス広場の前にある、スペイン統治時代の豪華な造りの印象的な建物がサン・フランシスコ寺院です。16世紀のバ1549年にスペイン人による植民地化と同時に建造された16世紀のバロック様式の建物です。建物の前は、常に多くの観光客や物売りで賑わっています。ラパスの全体にいえることですが、治安は決してよくないのでスリなども多いため注意はしてください。
地球とは思えない異空間、「月の谷」

ラパス市内から車で30~40分程の距離にある、ラパスを代表する観光名所の一つが「月の谷」です。雨や風の侵食を受けた岩がずらりと並ぶ、トルコの世界遺産のカッパドキアと似たように無数の尖塔状の奇岩が立ち並び地球とは思えない、まるで月や火星かのような異世界の空間が広がっています。周囲にはいくつかの遊歩道が整備されていて、約30〜45分ほどで谷を一周できる散策コースを楽しめます。
ラパスのロープウェイ「ミ・テレフェリコ」

高低差が激しいラパスの都市交通の一つとして2014年に開業したロープウェイが「ミ・テレフェリコ」です。開業当初は3路線程でしたが、今では10路線程に増えています。アンデス山脈を一望できる赤色の路線や、景色が美しい標高4,000m越えのエルアルトが終着点の路線が人気です。ただし、ラパスの中でもエルアルトはやや治安が悪い地域なので注意をしてください。料金は1回数十円程度と安価で、観光スポットという側面の他、地元の人の生活にも密着した交通手段です。
陸路移動のラパスの玄関、ラパスのバスターミナル

ボリビアで人気の観光地のウユニ塩湖の他、隣接する国々にバス移動をする際の玄関口がラパスのバスターミナルです。黄色っぽい色合いのアーチ型の建物で、どこか昔のヨーロッパ風の駅舎のような雰囲気があります。実はこの建物、あのエッフェル塔で有名なギュスターヴ・エッフェルが設計したと言われていて、鉄骨の構造美が印象的です。クスコからラパスにバス移動をする方も多いかと思いますが、ラパスからウユニ塩湖行きのチケットは人気があるため、着いたらすぐにチケットを購入するのがおすすめです。旅で色々な場所を巡る方は、当日だとなかなかチケットの購入ができないことも多いため、遅くても前日の購入をこころがけてください。