モロッコのおすすめ観光スポット！青い街シャフシャウエンに行こう

シャフシャウエンは、モロッコの北、地中海沿岸に広がるリーフ地方の山中に位置しています。2つの山に囲まれた街は、高低差があり迷路のような作りになっています。そもそも何故街が青く塗られているのかが気になるところ。その理由には諸説ありますが、スペインのアンダルシア地方から追われてきたユダヤ人やイスラム教徒がアンダルシアでの習慣に倣って外壁を塗り、家の中も陽射しで眩しくないように塗ったのが最初だと言われています。その後、青く塗られるようになったのは、ユダヤ人にとって神聖な色だからという説が濃厚。現在は、多くの観光客が訪れるようになったので、街の人たちは美しさを保つように気を配っています。ちなみに、塗られているのはペンキではなく、色付きの石灰。それぞれ自分好みの青を選ぶので、単一の青色ではなく、様々な青色のグラデーションが楽しめます。

一番便利な基点は「フェズ」の街です。モロッコでは絶対に訪れたい世界遺産の街フェズに宿泊して、一泊または日帰りで訪れるのが王道コース。日程に余裕があるならば、ぜひ一泊して青い街を堪能して下さい。フェズからシャフシャウエンまでは、車で休憩を挟みながら約4時間。公共バスは人気路線なので、良い時間帯は予約で満席という日も多く、予約もハードル高め。確実に訪れるには、フェズ発着のオプショナルツアーがおすすめです。日本語、英語ともに数社のツアーが催行しており、事前にネット予約可能。また、フェズの宿泊ホテルで、プライベートカーを手配する事も出来ます。ちなみにシャフシャウエンは山の中なので、後半は山道ドライブが続きます。酔いやすい方は酔い止めをお忘れなく。

シャフシャウエン観光の醍醐味は、メディナと呼ばれる旧市街を、自由気ままにぶらぶら歩いて、お気に入りの写真スポットを探す事。植木鉢や絵皿が飾られた、定番スポットも良いですが、どこを切り取っても絵になる青い街には、思わぬ小道に素敵な場所があったりします。また、どこからともなく現れる人懐っこい猫ちゃん達も、ちゃんとモデルを務めてくれます。ただし、実際に人々が暮らす街なので、私有地に入り込んだり、窓から覗きこんだりするのはもちろんNGです。シャフシャウエンは小さな街なので、さっと見るには2～3時間あれば充分ですが、撮影にこだわりがあったり、小さな街巡りが好きならば一泊がおすすめ。宿泊すれば、人が少なく太陽光線の具合もちょうど良い、午前中に撮影できる上、夕景や夜景を楽しめるのも魅力です。

シャフシャウエンでの楽しみ方は千差万別ですが、一番おすすめしたいのはお土産を買う事。フェズやカサブランカではしつこい店員さんが多く、ゆっくり品定めが出来ないのがスタンダード。シャフシャウエンでは、押し売りもないので、自分のペースでお買い物が楽しめます。モロッコ土産の定番バブーシュやタジン鍋、カゴ製品、アルガンオイルなどはもちろんの事、カラフルな織物、ストールなど手工芸品も多く、見ているだけでワクワクするものばかりです。1泊して時間があれば、高台からシャフシャウエンの街全体を眺めるハイキングもおすすめです。一番人気のスポット、スペインモスクへはメディナの北東にあるオンサー門から出て、川に架かる橋を渡っていきます。約30分のハイキングコースで、夕暮れの景色が最高なので、ぜひ訪れてみて下さい。"