世界遺産も多いエジプトで絶対に訪れたい観光スポット5選!

エジプトで訪れたい観光スポット5選のアイキャッチ

悠久の歴史を誇るエジプト。正式名称は、エジプト・アラブ共和国で、国民の90%がイスラム教徒のアラブ人です。アフリカ大陸の北東端に位置し、リビア、スーダン、パレスチナ、イスラエルと国境を接しています。貧富の差が激しく、国民の半数は貧困というのが現状で、政情不安、物価高騰など多くの問題を抱えています。それでも世界中から多くの観光客が訪れる理由は、輝かしい古代エジプトの遺跡。ユネスコ世界遺産は7か所あり、世界にある古代遺跡の1/3がエジプトにあり、その2/3がルクソールに残されています。ここではまずざっくりと、エジプトでぜひ訪れて頂きたい観光スポットをご紹介したいと思います。

目次

【ギザ】ギザの三大ピラミッドとスフィンクス

世界遺産ギザの三大ピラミッド
世界遺産ギザの三大ピラミッド

ギザの三大ピラミッドは、「メンフィスとその墓地遺跡ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯」の名で世界遺産に登録されています。ピラミッド地帯の名の通り、この三大ピラミッドの他にもメンフィスからサッカラにかけて約30㎞のエリアにいくつものピラミッドが点在しています。中でも一番有名なギザの三大ピラミッドとはクフ王、カフラー王、メンカウラー王と親子三代のピラミッドの事。全て古代エジプト第四王朝時代(紀元前2500年)に建設されています。 カイロ中心地からナイル川を渡った対岸のギザ市に位置し、交通量が激しい街中にある事に驚かされる事でしょう。以前はピラミッドのすぐ近くまでバスや車が入れましたが、2025年からビジターセンターからシャトルバスで訪れるシステムに変わっているのでご注意を。

【カイロ】エジプト考古学博物館

エジプト考古学博物館
エジプト考古学博物館

エジプトの秘宝として有名なツタンカーメンの黄金のマスクや副葬品などを所蔵する「エジプト考古学博物館」。1902年開館という歴史がありますが、建物の老朽化が進んだため、ギザのピラミッド近くに建設されたのが「大エジプト博物館」です。全ての所蔵品を移送して2025年7月に全面オープンの予定でしたが、中東情勢を鑑みて延期が発表されました。その為、現在でもツタンカーメンの黄金のマスクをはじめ、古代エジプト各時代の至宝をこちらの「エジプト考古学博物館」で楽しむ事が出来ます。一通りざっと見るだけでも2~3時間、じっくり見ると4~5時間かかると言われています。※「大エジプト博物館」が全面開館したあとも一部の展示物を残して営業するのか閉館するのかはまだ正式発表されていません。

【エジプト考古学博物館】

住所:Tahrir Square, Meret Basha, Qasr an Nil, Cairo Governorate 11516, Egypt

アクセス:カイロ地下鉄M1・M2 線の sadat駅より徒歩約7分

営業時間:通常 午前9:00~午後5:00(最終入館は午後4:00)

※夏季やラマダン期間中は午後4:00閉館の場合あり

公式サイト:https://egyptianmuseumcairo.eg/

【ルクソール】カルナック神殿・ルクソール神殿

ルクソール神殿
ルクソール神殿

カイロからルクソールまでは飛行機で約1時間、寝台列車で約12時間、バスで約8時間。古代エジプトの遺跡好きなら、行くべき場所がルクソールです。 かつて古代エジプトの首都テーベとして栄えていたため、エジプトの遺跡の2/3がルクソールに残されています。ナイル川東岸は生者の街として神殿や居住地が作られ、西岸は死者の街として墳墓が作られました。エジプトの神殿の中でも最大規模を誇る「カルナック神殿」は、中王国時代中期から建設が始まり、新王国時代には、ファラオたちが神殿や石像、オベリスクなどを次々と寄進したため巨大な複合神殿となりました。副神殿として造られた「ルクソール神殿」とはスフィンクス参道で結ばれています。「ルクソール神殿」にはかつて2本のオベリスクがありましたが、そのうちの一本はフランスに贈られ、コンコルド広場に 置かれています。ルクソール神殿はエジプトの遺跡としては珍しく、夜まで営業しているのでライトアップが楽しめます。

【ルクソール神殿】

住所:East Bank, Corniche El Nile, Luxor, Egypt

アクセス:ルクソール鉄道駅から徒歩10分程

営業時間:6時~20時

公式サイト:https://egymonuments.gov.eg/en/monuments/luxor-temple

PR
PR
PR

【ルクソール】王家の谷

ルクソール王家の谷
王家の谷

ルクソール西岸は死者の街として、古代エジプトのファラオや王妃たちが眠る墳墓群、葬祭殿などがあります。中でも人気が高いのは「王家の谷」。新王国時代の王族の墓が集まっていて、現在まで24の王の墓を含む64の墓が発見されています。墓荒らし対策の為に小さく分かりにくい入口ですが、中は長い廊下があり、内部は美しいレリーフで飾られています。一般公開されているのは10数か所で、修復などにより、お目当ての墓が閉まっている事もあります。チケットには3か所のお墓の内部見学が含まれており、ラムセス3世、ラムセス4世、ラムセス9世の墓がおすすめ。かの有名なツタンカーメンのお墓や、ラムセス5世、ラムセス6世、セティ1世のお墓は別途追加料金がかかります。内部の装飾もそれぞれ特徴があり、ゆっくりと見学したいスポットです。

【王家の谷】

住所:Luxor, Egypt

営業時間:6時~16時(10月~4月)、6時~17時(5月~9月)

公式サイト:https://egymonuments.com/locations/details/ValleyOfKings

【アブシンベル】アブシンベル神殿

壮大なアブシンベル神殿
壮大なアブシンベル神殿

アブシンベル観光の基点となるのは、アスワン。ただしアスワンからの距離は約300㎞もあり、航空機なら約40分、陸路なら休憩を入れて約時間かかります。 有名なアブシンベル神殿は砂岩で出来た岩山をくりぬいて作られたエジプト最大の岩窟神殿。アスワンハイダムの建設に伴い水没の危機にさらされますが、ユネスコの国際的救済活動によって元の高さより60m高い場所に移築されました。すぐそばの湖はアスワンハイダム建設によってできた人造湖、ナセル湖です。 建造主は新王国時代第19王朝の王、ラムセス2世で、太陽神ラーを祭った大神殿と、女神ハトホルを祭り、王妃ネフェルタリの為に作られた小神殿からなります。印象的な大神殿は正面に高さ20mもの巨大な四体のラムセス像が並び、圧巻。長い間砂に埋もれていたので、このような美しい姿のまま保存されています。

エジプトの観光スポット5選まとめ

フィラエ神殿
フィラエ神殿

エジプトには見所がとても多く、一度には紹介しきれません。カイロには最低2泊、ルクソールはできれば2~3泊してじっくり遺跡を楽しみたいところ。ご紹介したアブシンベル神殿を訪れるならば基点となるアスワンにも一泊は必要です。また、地中海の街、クレオパトラゆかりのアレキサンドリアや、世界有数のダイビングスポットとして知られる紅海、モーゼの十戒で知られるシナイ半島など、魅力的な場所がたくさんあります。ぜひ一度エジプトを訪れて、古代エジプトの世界、そして現代アラブの世界に浸ってみて下さい。

SELECTION―セレクション―