アムステルダムの世界遺産と街歩き観光スポット

アムステルダムは運河と歴史的な街並みが美しい、オランダを代表する観光都市です。市内を囲む環状運河地区は「アムステルダムのシンゲルグラハト内の17世紀運河リング地域」として世界遺産に登録されていて、アムステルダム中央駅のすぐ近く、観光用のボート乗り場からは運河クルーズも楽しめます。街の中心部はコンパクトで歩いて回れる距離ですが、何より目を引くのは整備された自転車専用レーンの多さ。地元の人々はもちろん、旅行者もレンタサイクルを使って気軽に街を巡ることができます。交通ルールがしっかりしているので安心して走れるのも嬉しいポイント。ただし、街歩きの際は自転車にぶつからないように慣れるまでは注意が必要です。そんなアムステルダムで訪れたい観光スポットをまるっと紹介します。
オランダのゴシック建築の象徴アムステルダムの旧教会

アムステルダム最古の教会「旧教会(Oude Kerk)」は、ダム広場から徒歩8分ほどの場所にあり、13世紀に建てられた歴史ある建物です。教会内はとても静かで落ち着いた雰囲気でした。ゴシック様式の建築で、美しいステンドグラスや高い木製の天井、古い墓石などがそのまま残されていて、長い歴史を感じることができます。外観も重厚で、写真映えしますし、周囲の街並みと一緒に歩くのも楽しかったです。観光スポットとしてはあまり混雑しておらず、静かにアムステルダムの歴史にふれることができる、穴場的な場所でした。落ち着いた時間を過ごしたい人におすすめです。
【アムステルダムの旧教会】
住所:Oudekerksplein 23, Amsterdam
アクセス:アムステルダム中央駅から徒歩8分
営業時間:10時~18時(日曜13時~17時30分)
公式サイト:https://oudekerk.nl/
アムステルダム新教会で歴史と展示を楽しむ

アムステルダムのダム広場にある「新教会(Nieuwe Kerk)」は、15世紀に建てられた歴史あるゴシック建築の教会です。今は王室の式典が行われる場所としても有名です。中はとても広くて、天井が高く、ステンドグラスがきれいです。昔の教会らしい雰囲気が残っていて、落ち着いた気持ちになります。ちょうどアートの展示が開かれていて、教会の中で作品を見るのも不思議な感じで楽しめました。観光の途中にふらっと入れる場所なので、アムステルダムに行ったらぜひ立ち寄ってみてほしいです。チケット売り場もわかりやすく、入りやすいです。
【アムステルダムの新教会】
住所:Dam, Amsterdam
アクセス:トラム1・2・4・5・9・16・24・25ダム(Dam)下車すぐ
営業時間:11時~18時
公式サイト:https://nieuwekerk.nl/
マヘレの跳ね橋

アムステルダムの「マヘレの跳ね橋(Magere Brug)」は、アムステルダムを代表する運河風景の一つとして知られる白い木造の跳ね橋です。17世紀に建てられ、現在の姿は1934年に再建されたものです。橋の名前「マヘレ(Magere)」は「やせた」を意味し、かつてはとても細い橋だったことに由来しています。昼間は運河クルーズの船が行き交い、のんびりとした風景を楽しめますが、夜になると橋がライトアップされてとてもロマンチックな雰囲気になります。私は夕方に訪れましたが、夕日と橋の組み合わせがとてもきれいで、写真を撮る人もたくさんいました。中心部からのアクセスも良く、観光客にも人気です。散歩の途中に立ち寄れるのが嬉しいポイントです。
【マヘレの跳ね橋】
住所:Amstel 81, 1018 EK Amsterdam
アクセス:トラム路線4または14「Keizersgracht/Prinsengracht」駅下車
営業時間:24時間 夜にライトアップされます
アムステルダム王宮で王室の世界を体験

アムステルダム王宮は、ダム広場に面して建つ重厚な建物で、もともとは17世紀に市庁舎として建てられたものです。現在は王室の公式行事や海外からの賓客を迎える際に使われており、一般公開もされています。外観のクラシックなデザインも立派ですが、内部に入るとさらに圧倒されます。大理石の床や高い天井、美しい装飾の数々に目を奪われました。特に市民の間(Burgerzaal)は広くて豪華で、当時の権威や財力を感じさせます。オーディオガイドも日本語対応があり、歴史の背景を知りながら見学できたのが良かったです。ダム広場の中心にあるのでアクセスも抜群で、観光の合間に立ち寄りやすいおすすめのスポットです。
【アムステルダム王宮】
住所:Nieuwezijds Voorburgwal 147, 1012 RJ Amsterdam
アクセス:トラム1・2・4・5・9・16・24・25ダム(Dam)下車
営業時間:10時~17時(夏季は18時まで)
アムステルダムの街歩き定番スポットのムント塔

ムント塔は、アムステルダム中心部、シンゲル運河沿いに建つ時計塔で、17世紀に火災後再建されたものです。かつてこの場所には市門があり、貨幣の鋳造が行われていたことから「ムント(貨幣)」の名がついています。高さ約35メートルの塔は、クラシックな時計と鐘楼が特徴で、街歩きの途中に思わず足を止めたくなる美しさです。周辺には花市場やカフェも多く、にぎやかな雰囲気の中で歴史ある建物が静かに佇んでいるのが印象的でした。私は昼間に訪れましたが、青空を背景にしたムント塔はとても映えました。アムステルダム観光の合間に立ち寄れる、気軽で見ごたえのある名所のひとつです。アクセスも良く、初めての人にもおすすめです。
【ムント塔】
住所:Muntplein 12‑14, 1012 WR Amsterdam,
アクセス:中心部の花市場の近く、シンゲル運河とアムステル川の合流点
営業時間:9時~17時
アムステルダムのベギンホフで静かな歴史探訪

ベギンホフ(Begijnhof)は、アムステルダム中心部にある中庭型の居住地で、13世紀にカトリック信仰を持つ未婚女性たちが、修道院に入ることなく共同生活をしていた場所です。彼女たちは「ベギン」と呼ばれ、貧しい人々の世話や祈りの生活を中心に、自由な信仰活動を行っていました。こうした「ベギンホフ」はベルギーにも多く残っており、ブルージュやメヘレンのものは世界遺産に登録されています。アムステルダムのベギンホフもその伝統を受け継ぎ、歴史ある建物や最古の木造住宅、小さな礼拝堂などが立ち並び、静かな雰囲気の中で歴史を感じることができます。現在も居住者がいるため、見学は静かに行う必要があります。入場は無料です。
【アムステルダムのベギンホフ】
住所:Begijnhof 30, 1012 WT Amsterdam
アクセス:トラム2・11・12・24「Spui」停留所から徒歩すぐ
営業時間:9時30分~18時( 2~10月)、9時30分~18時(11~1月)
※ベギンホフ礼拝堂は10時~12時/13時30分~15時30分(平日)
東京駅と似た印象のアムステルダム中央駅

アムステルダム中央駅(Centraal Station)は、オランダを代表する鉄道の拠点で、国内外からの列車やトラムが発着する交通の中心地です。1889年に完成した赤レンガの駅舎は、国立博物館を設計したピエール・クイペルスによるもので、歴史的価値も高い建築です。実は日本の東京駅を設計した建築家・辰野金吾がこのアムステルダム中央駅のデザインに影響を受けたとも言われており、両駅の外観には確かに共通点が感じられます。構内はモダンに整備され、カフェやショップも充実。駅前には運河が広がり、アムステルダムらしい景色が楽しめます。私は風車を見るためにロッテルダムに行く際に利用しました。