サンティアゴ観光で外せない中央市場で味わうチリの食文化

サンティアゴ中央市場内の新鮮な魚介類

サンティアゴの中心地に位置する「中央市場(Mercado Central)」は、チリの食文化を体験できる代表的なスポットです。歴史ある建物の中には、新鮮な魚介類がずらりと並び、地元の人々や観光客で毎日賑わっています。市場内のレストランでは、海の幸を使った伝統料理をその場で味わうことができ、「チリの味覚の入口」とも呼ばれるほど。今回は、そんなサンティアゴ中央市場の魅力と市場グルメをご紹介します。

目次

サンティアゴ中央市場の歴史と魅力

サンティアゴ中央市場
サンティアゴ中央市場

サンティアゴ中央市場(Mercado Central de Santiago)は、1872年に建設されたチリで最も有名な市場のひとつです。美しい鉄骨構造の建物は、イギリスのメーカーによって製造され、当時のヨーロッパ建築技術が取り入れられています。建物正面から見ると、その歴史ある佇まいと風格がよく分かり、多くの観光客が写真を撮るスポットにもなっています。市場内では、色とりどりの魚介類や野菜、果物が並び、チリの食文化を支える「食の中心地」として今も現役で活躍しています。地元の人々は新鮮な魚介類を求めて日常的に訪れ、観光客は市場の雰囲気を楽しみながらグルメ体験をしています。世界各国から訪れる旅行者にとって、この市場は「チリの台所」を感じられる貴重な場所です。サンティアゴ観光では外せないスポットとして、多くのガイドブックにも掲載されています。 特に観光のおすすめの時期は12月~3月頃で、この時期は名物料理の一つでもあるウニの旬の時期です。市場内の魚屋で生ウニをその場で割ってもらうことも可能です。市場内のレストランでは、日本円で1000円以下程の金額で新鮮で美味しいウニ料理を楽しめます。

サンティアゴ中央市場の新鮮な魚介類

サンティアゴ中央市場の魚
サンティアゴ中央市場の魚

サンティアゴ中央市場の魅力は、何と言っても新鮮な魚介類が豊富に揃うことです。海に面していない首都サンティアゴでありながら、チリ沿岸各地から毎日トラックで運ばれる海の幸が並んでいます。特に人気なのが、ムール貝(チョロ)やアサリ(アルメハ)、ホタテ(コンチャ・デ・アバノ)などの貝類。市場の魚屋では、魚や貝が氷の上に美しく並べられており、まるで海沿いの港町にいるかのような雰囲気を味わえます。また、メルルーサ(ハカ)、コングリオ(アナゴの一種)、サーモン、ウニなども新鮮な状態で販売されており、地元のレストランや家庭の食卓に届けられています。観光客でも購入できるため、料理好きの旅行者にとっては嬉しい体験です。魚介類はその場でさばいてもらうこともできるので、料理方法などを市場の人に聞きながら買い物を楽しむのもおすすめです。「本物のチリの食文化」に触れられる場所として、サンティアゴ中央市場は特別な存在です。市場内を歩いていると、魚介特有の匂いが漂ってきますが、不思議とその香りさえも現地の雰囲気として楽しめるのがこの市場の魅力です。

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活気にあふれた中央市場内のレストラン

サンティアゴ中央市場のレストラン街
中央市場のレストラン

サンティアゴ中央市場を訪れたら、ぜひ立ち寄りたいのが市場内にあるレストランや食堂です。市場の中心には観光客向けのレストランが並び、周辺部には地元の人が通う庶民的な食堂もあります。観光客に人気なのは、「Donde Augusto」や「El Galeón」といった老舗店ですが、実は市場の外周部にある小さなレストランの方がリーズナブルで地元の味に近いとも言われています。メニューは海鮮料理が中心で、セビーチェ、パイラ・マリーナ、カルド・デ・アルメハスなどの魚介料理が並びます。店頭でシーフードが並ぶ光景を見ながら食事ができるため、目にも楽しい体験です。市場のレストランは、朝から営業している店も多く、「二日酔いの朝食」としても有名な場所です。店員さんが陽気に話しかけてきたり、「レモンをもっと絞るといいよ」と教えてくれたり、地元ならではのフレンドリーな雰囲気も市場グルメの魅力のひとつです。旅行者でも気軽に立ち寄れる市場レストランは、チリの食文化を体験する絶好の場所です。

料理紹介①パイラ・マリーナ

パイラ・マリーナ
パイラ・マリーナ

パイラ・マリーナ(Paila Marina)は、サンティアゴ中央市場で最も有名な料理の一つです。「パイラ」とは、素焼きの器(または鉄鍋)の意味です。パイラ・マリーナは(魚介をふんだんに使ったスープで、海老、ムール貝、アサリ、魚の切り身がたっぷりと入っています。透明感のあるスープには魚介の旨味が染み込み、チリの海の恵みをそのまま味わうことができます。この料理は、チリ全土で親しまれている「二日酔いの救世主」としても有名です。市場の食堂では朝からパイラ・マリーナを提供しており、夜遅くまで飲んだ翌朝、これを食べに来る人も多いです。スープには、パクチーやトマト、玉ねぎが加えられ、レモンを絞って食べるとさらに爽やかな味わいになります。サンティアゴ中央市場では、多くの店がこの料理を看板メニューにしており、どの店でもボリュームたっぷりの一杯を楽しめます。市場ならではの新鮮な魚介が味わえる贅沢な一品で、チリを訪れたらぜひ試してほしい料理です。

料理紹介②カルド・デ・アルメハス

カルド・デ・アルメハス
カルド・デ・アルメハス

カルド・デ・アルメハス(Caldo de Almejas)は、アサリ(アルメハ)やハマグリを使ったシンプルな海鮮スープです。サンティアゴ中央市場では、パイラ・マリーナと並んで定番の一品として人気があります。透明感のあるスープは、貝の旨味がしっかりと溶け出しており、優しい味わいが特徴です。スープにはパクチーがたっぷりと入っており、香りも爽やか。お好みでレモンを絞ると、さらに風味が引き立ちます。この料理は、具材がシンプルな分、素材の鮮度が重要です。市場直送の新鮮な貝を使っているため、家庭で作るよりも格段に美味しいと言われています。パンと一緒に食べるのが定番スタイルで、温かいスープとパンを交互に味わうことで、満足感も高まります。観光客にとっても、気軽にチリの海の味を体験できる料理としておすすめ。市場のレストランで気軽に注文できるので、ぜひ一度試してみてください。

【サンティアゴ中央市場】

住所:San Pablo 967, Santiago

アクセス:地下鉄1号線「PUENTE(Puente)」駅または2号線「SAN PABLO」駅から徒歩すぐ

営業時間:7時30分~17時(日~木)、7時30分~20時(金)、7時30分~19時(土)

公式サイト:https://santiagoturismo.cl/es/mercado-central-de-santiago/

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