ルネッサンスの都フィレンツェのおすすめ観光スポット5選!

世界遺産イタリアのフィレンツェの景色

イタリア中部、トスカーナ地方の州都であるフィレンツェは、日本で言うと京都のような存在。歴史が深くルネッサンス文化が花開いた芸術の街で、屋根のない美術館と称されています。また、街の中心部全体が「フィレンツェ歴史地区」として世界遺産に登録されています。そんなフィレンツェには見所がたくさんあり、1日では回り切れないほど。イタリアの他の街には無い、落ち着いた雰囲気に、一度訪れるとハマる人が多い人気の街です。

目次

フィレンツェまでのアクセスは?

大聖堂付属の「ジョットの鐘楼」
大聖堂付属の「ジョットの鐘楼」

日本からフィレンツェまでの直行便はないので、ローマまたはミラノ、ヨーロッパ各地からの乗り継ぎが一般的。筆者のおすすめは、ローマからフィレンツェまでの列車の旅です。ローマのテルミ二駅からフィレンツェの中央駅であるサンタマリアノべッラ駅までは高速鐡道で約1時間半という丁度良い時間な上、飛行機よりも割安です。トレニタリアとイタロの2社が運行しており、到着するサンタマリアノべッラ駅は既に旧市街の中なので、すぐに観光をスタートできるのも嬉しいポイントです。

フィレンツェのシンボル「大聖堂」

フィレンツェ大聖堂の直径45.5メートルの丸屋根
直径45.5メートルの丸屋根

「ドゥオーモ」とは司教座を持つ大聖堂の事。正式名称は、サンタ・マリア・デル・フィオーレです。フィレンツェの街のシンボル的な存在で、140年もの歳月をかけて建てられ、その後何度も改築を繰り返し、現在の姿になるまで600年もかかった歴史的建造物。長さ153メートル、身廊幅38メートル、翼廊幅90メートル、最大収容人数は3万人と、世界でも有数の大きさを誇るラテン十字型の大聖堂です。時間があればぜひ丸屋根に登ってみましょう。階段のみで463段あるのでちょっと大変ですが、眼下に広がる中世の街並み、遠くにはトスカーナの丘陵地帯、そして「ジョットの鐘楼」を目の前に見る事ができます。大聖堂は無料ですが、丸屋根は有料。入場チケットの入手方法は良く変わるので、公式サイトから最新情報をチェックして下さい。また、大聖堂の周りにはお金を無心するジプシーが多く、スリ被害も多発しているので、充分に気を付けて下さい。

【サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(フィレンツェ大聖堂)】

住所:Piazza del Duomo, 50122 Firenze FI

アクセス:フィレンツェ中央駅から徒歩約10〜15分

営業時間:10時15分~15時45分(月~金※大聖堂の入場可能な時間)

公式サイト:https://www.duomofirenze.it/en

 

 

 

フィレンツェ最古の「ヴェッキオ橋」

アルノ川に架かる美しいポンテベッキオ
アルノ川に架かる美しいポンテベッキオ

フィレンツェの街を流れるアルノ川にはいくつもの橋が架けられています。中でも一番古く、一番有名なのがヴェッキオ橋。フィレンツェ歴史地区に架かる橋の中で、第二次世界大戦を生き延びた唯一の橋で、現在の姿は1345年に再建されたものです。橋は2層構造になっており、1階はショップ、2階はメディチ家の人たちが、ピッティ宮殿とヴェッキオ宮殿を行き来するために作ったヴァザーリの回廊が残されています。橋ができた当初は、肉屋や八百屋などが入っていましたが、匂いが酷いという事でメディチ家によって立ち退かされ、代わりに宝飾店が用意されました。現在でも歴史のある宝飾店が並び、個性的なデザインで目を楽しませてくれます。橋の中央部からはアルノ川と街並みが綺麗に撮れるスポットがあるので、ぜひ足を運んでみて下さい。

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フィレンツェ市街を一望できる「ミケランジェロ広場」

ミケランジェロ広場からフィレンツェ中心部を望む
ミケランジェロ広場からフィレンツェ中心部を望む

フィレンツェと言えば!の景色が楽しめる「ミケランジェロ広場」。旧市街とはアルノ川を挟んだ対岸の丘の上にあり、フィレンツェ共和国が生んだ芸術家、ミケランジェロの名を冠した人気スポットです。フィレンツェ中央駅からのバスで15分~20分程度で到着。時間がなければタクシーを飛ばせば10分。 時間があれば30分~40分のお散歩コースもおすすめです。広場の中央には、ミケランジェロ作「ダビデ像」のレプリカが置かれています。広場からはフィレンツェの市街地が一望でき、フィレンツェで一番の絶景スポットと言われています。特におすすめは夕暮れの時間帯で、オレンジ色に輝くフィレンツェ旧市街は忘れられない景色になるでしょう。

イタリアで一番有名な美術館「ウフィッツイ美術館」

大聖堂がのぞめる館内のテラス
大聖堂がのぞめる館内のテラス

【ウフィッツイ美術館】

住所:Piazzale degli Uffizi, 6, 50122 Firenze FI

アクセス:フィレンツェ中央駅から徒歩約10〜15分、バスでC3、C1、23系列ほか。最寄り「Diaz」バス停より約250m

営業時間:8時15分~18時30分(火~日、最終入場17時30分)

公式サイト:https://www.uffizi.it/en

イタリアで最も重要なコレクションを誇る「ウフィッツィ美術館」。フィレンツェ共和国に君臨したメディチ家の歴代のコレクションが展示されています。16世紀にメディチ家の行政官事務所として建てられたため、ウフィッツィ(オフィス)と呼ばれています。ボッティチェッリのビーナス誕生、レオナルド・ダ・ヴィンチの受胎告知、ミケランジェロの聖家族などをはじめ、ティッツィアーノ、レンブラント、デューラーなど、13世紀から18世紀にかけての珠玉の名作が約2500点展示されています。そのほとんどが宗教画なので好みが分かれるところですが、世界有数のコレクションは一見の価値あり。1点ずつゆっくり見ると1日かかってしまうので、お目当ての作品を調べて効率よく見学しましょう。もしも夏の観光シーズンに訪れるならば、公式サイトやオプショナルツアーなどからの事前予約がおすすめ。予約方法は良く変更されるので、最新情報は公式サイトでチェックして下さい。

本物のダビデ像に出会える「アカデミア美術館」

こちらはヴェッキオ宮殿の前に置かれたレプリカ
こちらはヴェッキオ宮殿の前に置かれたレプリカ

フィレンツェ共和国が生んだ芸術家ミケランジェロの若き日の傑作「ダビデ像」が見られるのがアカデミア美術館です。台座を含めて5メートルを超える巨大なダビデ像は迫力満点で、見るものを圧倒します。他にも、ミケランジェロが生涯に4体作成したという「ピエタ像」(未完)の1体も展示されています。奴隷シリーズと言われる4体の未完の作品もあり、ミケランジェロが好きな方にはたまらない数々。ボッティリをはじめとするイタリアの有名画家の作品も展示されています。先述のウフィッツィ美術館同様、入場には長蛇の列ができているので、少し手数料を払ってでも事前予約をするのがおすすめ。アカデミア美術館の公式サイトや旅行会社のオプショナルなどで予約可能です。もちろん当日券も販売しますが、観光ハイシーズンには1時間近く並ぶ事もあるので、時間の余裕を持ってでかけましょう。

【アカデミア美術館】

住所:Via Ricasoli 58/60, 50122 Firenze FI

アクセス:フィレンツェ中央駅から徒歩約15分(約1.3km)、バスの最寄りは「Via Ricasoli」

営業時間:8時15分~18時50分(火~日※最終入場18時20分)

公式サイト:https://www.galleriaaccademiafirenze.it/en/visit/

フィレンツェ観光まとめ

トスカーナ名物ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ
トスカーナ名物ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ

イタリアの芸術、美術に興味があるなら、最低でも3泊は必要です。のんびり街歩きをしながら美術館や宮殿を訪れたり、お買い物を楽しんだり。また、フィレンツェを基点として、斜塔で知られるピサや、サンジミニャーノやシエナなど周辺のトスカーナの小さな街や村、ワイナリーを巡るのもおすすめです。郊外には人気アウトレットもあり、ブランド品のお買い物も楽しめます。フィレンツェ滞在中に忘れてならないのは、トスカーナ料理を味わう事。名物の「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」は、炭火でカリッと焼かれたTボーンステーキです。焼き方はミディアムレアやレアがおすすめ。1キロ単位での提供が多いので、シェアしていただきましょう。本当に美味しいので、ぜひ味わってみて下さいね。

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