世界遺産ダンブッラのゴールデンテンプルと石窟寺院は必見!

ダンブッラの石窟寺院の上

スリランカ中部に位置するダンブッラには、巨大な黄金仏像と岩山に造られた石窟寺院で知られる世界遺産「ゴールデンテンプル」があります。入口にそびえる黄金の仏像は訪問者を圧倒する存在感を放ちます。観光名所でありながら、今も礼拝が行われる現役の寺院で、スリランカを訪れるなら必ず足を運びたい場所のひとつです。スリランカに観光に来た方はシーギリヤ・ロックを訪れる方が多いと思いますが、ダンブッラはシーギリヤ・ロックに行く時の経由の場所でもあるので、首都のコロンボを早朝に出発してゴールデンテンプルに立ち寄ってから行くようにすることをおすすめします。

目次

迫力満点の巨大な黄金仏像

ゴールデンブッダ
ゴールデンブッダ

ダンブッラ観光の入り口にそびえる黄金の巨大仏像は、高さ約30メートルのスリランカ最大級の座仏です。正式名称は「Golden Temple of Dambulla」で、2001年に建立されました。その金色の輝きは遠くからも目を引き、訪問者に強烈な第一印象を与えます。仏像の足元部分には仏教博物館があり、スリランカにおける仏教の歴史や石窟寺院の成り立ちを紹介する展示を見ることができます。多くの観光客はまずこの黄金仏の前で記念写真を撮影し、その後、背後の階段を登って石窟寺院へ向かいます。黄金仏は世界遺産の登録対象ではありませんが、ダンブッラのランドマーク的存在として、必ず立ち寄りたい場所です。

岩山の軽めの登山の後にチケットオフィスへ

石窟寺院の入り口
石窟寺院の入り口

石窟寺院の入場チケットは、黄金仏像のエリアとは別に設けられたチケット売り場で購入します。外国人向けの料金は地元住民と異なり、2025年で約1,500ルピー程度です。チケット売り場から寺院入口までは徒歩数分で、途中には土産物店や飲料を売る屋台があります。ゴールデンテンプルと石窟寺院は別々の場所にあるのではなく、ゴールデンテンプルの敷地内に石窟寺院があります。世界遺産の登録の正式名称は「ダンブッラのストゥーパと釈迦坐像」です。1991年に登録された時は「ダンブッラの黄金寺院」でしたが、2019年に変更されました。

白い壁面と岩肌が融合したダンブッラの石窟寺院

石窟寺院の外観
石窟寺院の外観

石窟寺院は岩山の中腹に位置し、白い壁面と自然の岩肌が融合した独特の外観です。参道を登りきると、長く続く回廊とアーチ型の入口が現れ、そこから内部の洞窟群へ入ります。この外観部分は19世紀の修復で整えられたもので、洞窟の保存と観光客のアクセスを両立させるための構造になっています。岩山の上からはダンブッラの町や周囲の緑豊かな景色が一望でき、訪問時には絶好の撮影ポイントです。観光シーズンには入口付近に多くの人が集まり、ガイドツアーの説明を受けたり、靴を脱いで入場の準備をしている光景が見られます。石窟寺院は隣り合わせで5つの洞窟からなりたっています。

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洞窟の中の巨大な涅槃仏

ダンブッラの石窟寺院の涅槃仏
ダンブッラの石窟寺院の涅槃仏

石窟寺院の見どころのひとつが、全長14メートルに及ぶ涅槃仏です。岩をくり抜いた空間に安置され、横たわる釈迦の姿は穏やかで静かな雰囲気を漂わせています。周囲には弟子や神々の像が配置され、釈迦の入滅の場面を象徴的に表現しています。涅槃仏の背後や天井には、古代から受け継がれてきた彩色壁画が広がり、赤や金を基調とした落ち着いた色合いが洞窟全体を包みます。内部は照明が抑えられているため、外の明るさとは対照的な静謐さがあります。観光客は足元の通路を通りながら仏像を間近に見られますが、触れることは禁止されています。写真撮影は可能ですが、フラッシュは壁画保護のため禁止されているので注意が必要です。

洞窟の中の壁画も見逃せない

ダンブッラの仏像
寺院の中の仏像

石窟寺院には大小合わせて150体以上の仏像が安置されていて、立像・座像・涅槃像と様々な姿が見られます。これらは紀元前1世紀から近世までの長い時間をかけて造られ、修復されてきました。中央に大きな座仏を配し、その周囲を小仏像が囲む構成や、壁一面に描かれた釈迦の生涯の壁画など、宗教美術としての価値が非常に高い空間です。洞窟の天井は自然の岩肌を利用しており、その曲線に沿って色鮮やかな文様が描かれています。現在も地元の人々が礼拝に訪れる現役の寺院であるため、僧侶の読経や参拝者の祈りの声が響くこともあります。

【ゴールデンテンプル】

住所:Kandy – Jaffna Hwy, Dambulla, Sri Lanka

アクセス:コロンボから車で約3時間半。シギリヤからは車で約30分。

営業時間:6時~19時

 

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