スリランカの旧首都のコロンボでお勧めの観光スポット

フォート地区ととペター地区の南側の「スレイブ・アイランド」の、ベイラ湖に佇むようにスリランカの有名な建築家ジェフリー・バワが設計したシーマ・マラカヤ寺院があります。桟橋を渡って金堂に入ると、タイ、ミャンマー、日本の仏像が並んでいます。金堂の外は、周りを仏像に囲まれているので周囲をぐるっと周ってみるのもいいです。日中は比較的人が少なく、湖面に映る伝統的な屋根のシルエットが穏やかな空気を醸し出し、心静まるひとときを過ごせます。

シーマ・マラカヤ寺院は、夜にはライトアップをしているので昼と夜で別の景色を見ることができます。昼も比較的静かな寺院ですが、静寂さに幻想的な様子が合わさった雰囲気を感じられます。観光地の喧騒から離れたこの寺院は、静けさと美しさが調和した特別な場所であり、昼と夜で異なる魅力を体験できるのが大きな特徴です。写真撮影にも適しており、静寂の中に心を落ち着けたい旅人にとって、ぜひ立ち寄りたいスポットです。

シーマ・マラカヤ寺院から徒歩圏内にあるガンガラーマ寺院は、スリランカ仏教の中心的存在の一つで、国内外の仏教徒から深い信仰を集めています。外観は比較的控えめながら、内部に足を踏み入れると、その広さと壮麗さに圧倒されます。堂内には巨大な仏像が複数体鎮座し、その周囲を取り囲むように無数の仏像が並べられており、まるで仏教美術の宝庫のようです。

また、館内には世界各地から寄贈された品々が展示されており、宗教的な意味合いだけでなく文化施設としての役割も果たしています。色彩豊かな壁画や装飾も印象的で、静けさの中に力強い存在感を放っています。室内でありながらそのスケール感には驚かされること間違いなしで、コロンボ観光の中でも訪れる価値の高い寺院の一つです。仏像の大きさは館内の外観からすると本当に想像を超えます。

コロンボのフォート地区をトゥクトゥクで走っていると、目を引くクラシカルな建物が旧国会議事堂です。かつてコロンボがスリランカの首都だった時代、国家の中枢を担っていたこの建物は、現在も経済の中心地フォートを象徴するランドマークとなっています。壮麗なコロニアル建築はイギリス統治時代の影響を色濃く残しており、周囲の高層ビルとは対照的に歴史の重みを感じさせます。現在の首都はスリ・ジャヤワルダナプラ・コッテに移転しており、国会機能は移されましたが、旧議事堂は今も政府関係の施設として使用されています。観光客にとっては、思わずカメラを向けたくなるフォトジェニックなスポットであり、フォート地区散策の際にはぜひ立ち寄りたい場所です。

ジャミ・ウル・アルファー・モスクは、1908年に建設されたコロンボを代表するイスラム教のモスクで、赤と白の2色のシマ模様が特徴的な外観はひときわ目を引きます。「レッドモスク」とも呼ばれ、異国情緒漂うその姿は観光客にも人気のフォトスポットです。モスクと聞くと内部見学に不安を感じるかもしれませんが、礼拝時間を避ければ自由に見学可能です。

ただし、服装には注意が必要で、短パンやタンクトップなど露出の多い格好では入場できませんが、入り口で貸し出されるスモック風の羽織を着用することで問題なく見学できます。私も見学をする際に羽織をかしてもらいました。レンタル費はかかりませんでした。内部にも外観と同じく印象的なシマ模様が施されており、天井や柱に至るまで統一感のある装飾美を堪能できます。ジャミ・ウル・アルファー・モスクは異文化に触れる貴重な体験ができる、コロンボ観光の名所のひとつです。