ミラノおすすめ観光スポット5選!

一度は行ってみたい国イタリア。一度行くとハマる人が続出する国としても知られています。その理由は、歴史あり、絶景あり、芸術あり、グルメあり、ファッションあり、知的好奇心はもちろん、お買い物欲も満たしてくれるという魅力たっぷりなところ。今回はイタリアの商業、工業、金融、そしてファッションの中心地であるミラノをピックアップ。街を歩けばひょっこりと現れるローマ時代の遺跡、イタリアのどこよりもおしゃれな人たち、ハイブランドのお店、ミシュラン星付きのレストラン、イタリアオペラの殿堂スカラ座など、イタリア各都市の中でも特別な雰囲気が楽しめる都会の魅力をたっぷりご紹介したいと思います。
ミラノってどんなところ?日本からのアクセスは?

現在、日本からミラノへの唯一の直行便は、全日空の羽田⇔ミラノ便(マルペンサ空港)で週三回運航しています。かつては、イタリアのフラッグキャリアであるアリタリア航空が運航していましたが、2021年に75年の歴史に幕をおろしています。ミラノにはマルペンサ空港の他に、イタリア国内線、ヨーロッパ線が発着するリナーテ空港があるので、時間にこだわらなければ乗り継ぎ便利用も便利です。ミラノはローマに次ぐ第二の都市で、ミラノ市内の人口は約130万人、郊外を含めると約500~600万人程度。ミラノの街は第二次世界大戦の際に、街の約半数が被害を受けましたが、戦後急速に復興が行われ、それと共にミラノの街は都市化していきました。ミラノでは有名なミラノファッションウィークが開催され、国際的な見本市も多く開催されます。この期間はホテルが取れない、取れても割高になるので避けるのが賢明です。
1.大聖堂(ドゥオモ)

世界最大級のゴシック教会建築と言われるミラノの大聖堂、ドゥオモ。全長158m、幅93m、面積1万7000㎡で、バチカン市国のサンピエトロ寺院に次ぐ大きさを誇ります。14世紀から何度かの中断を経て、500年の年月をかけて19世紀に完成しました。135本の尖塔、柱や壁に施された聖人の彫刻は約3,500体と圧巻です。筆者のおすすめは大聖堂の屋上にのぼる事。入場チケットは大聖堂内部のみと、屋上テラス付きがあり、エレベーターと階段からのチョイス。イタリアでは教会の鐘楼に登れても、教会の屋上を歩ける事は珍しいので、ぜひ訪れてみて下さい。尖塔や彫刻を間近に見る事が出来るのはもちろん、視界が良ければ遠くにスイスアルプスの山並みも楽しめます。
2.ヴィットーリオ・エマヌエーレ二世のガッレリア

ドゥオーモのある広場からスカラ座までをつなぐ美しいアーケード「ヴィットーリオ・エマヌエーレ二世のガッレリア」。イタリア初代国王ヴィットリオ・エマヌエル2世の名を冠しており、地元ではガッレリアと呼ばれています。1865年から1877年の間に建設され、伝統的な石造りの工法にガラス、鉄、石、そして鉄骨を組み合わせた建築様式が特徴です。2本のアーケードが交差する十字型で、交差部分は大きなガラス張りのドームになっていて、アジア、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカの四大陸を表すフレスコ画が描かれています。ガッレリアには老舗カフェ、オートクチュール店、宝石店をはじめ、グッチ、ルイヴィトン、ディオールのハイブランド店もあり、ドームの部分のプラダはこちらが本店になります。時間があればガッレリア内のカフェで優雅なティータイムを楽しんでみて下さい。
【ヴィットーリオ・エマヌエーレ二世のガッレリア】※2025年10月更新
住所:Piazza del Duomo, 20123 Milano ※ドゥオーモ側の入口
アクセス:地下鉄 M1/M3「Duomo」駅から徒歩約2~3分(ガッレリア入口まで)
営業時間:ガッレリア自体は 24時間開放されています。ガッレリア内の店舗の営業時間は異なります。
WEBサイト:https://www.yesmilano.it/esplora/luoghi/galleria-vittorio-emanuele-ii
3.スフォルツェスコ城

スフォルツェスコ城は、14世紀にミラノを支配していたヴィスコンティ家の居城を、15世紀にフランチェスコ・スフォルツァ公爵が改築して城塞にしたものです。中庭を取り囲む城壁、見張りの塔、お濠の跡などがあり、内部は市立博物館として公開されています。見逃せないのは、あのミケランジェロが89歳で亡くなる直前まで作り続けていたという未完のピエタ像。ピエタは、磔刑のあと、十字架から降ろされたイエスキリストを抱いて嘆いている聖母マリアがモチーフで、ミケランジェロは生涯に4体製作したと言われています。未完のピエタ像は、ミケランジェロが視力を失いながら手探りで掘っていたとも言われています。
【スフォルツェスコ城】※2025年10月更新
住所:Piazza Castello, 20121 Milano MI
アクセス:地下鉄 M1(赤線)「Cairoli Castello」駅から徒歩約2分・M1「Cadorna FN」駅から徒歩約5分
営業時間:[城の中庭]7時~19時30分[博物館]10時~17時30分(火~日)※月曜休み・最終入場16時30分
WEBサイト:www.yesmilano.it/en/see-and-do/venues/castello-sforzesco
4.サンタマリア・デッレ・グラッツェ教会(最後の晩餐)

レオナルド・ダ・ヴィンチの名作「最後の晩餐」は、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会に併設されているドメニコ会修道院の壁画として描かれたものです。「レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会とドメニコ会修道院」という長い名称でミラノ唯一の世界遺産に指定されています。第二次世界大戦時に食堂は破壊されかけましたが「最後の晩餐」は奇跡的に被害を免れました。15世紀当初の壁画はフレスコ画法が一般的でしたが、ダヴィンチがとった画法はテンペラ画法で、実は完成直後から塗料が剥がれ始めたという、壁画には不向きな手法でした。1980年から19年かけて行われた大規模な修復で現在の姿に蘇りましたが、オリジナルの塗料はほぼなくなり、補筆や加筆により、原形をとどめていないという説もあります。見学は予約制で公式サイトはかなり先まで完売している事が多いので、オプショナルツアー利用が便利です。
【サンタマリア・デッレ・グラッツェ教会】※2025年10月更新
住所:Piazza Santa Maria delle Grazie, 2, 20123 Milano MI
アクセス:地下鉄 M1「Conciliazione」または「Cadorna FN」駅、または M2「Cadorna」駅から徒歩約3〜5分
営業時間:[サンタマリア・デッレ・グラッツェ教会]7時~12時・15時30分~19時30分(冬季)、7時~12時・16時~19時30分(夏季)7時30分~12時30分・16時~21時(祝日)
[チェナコロ・ヴィンチアーノ博物館]教会に併設のこちらの博物館に最後の晩餐があります。8時15分~19時(火~日)※月曜休み
WEBサイト:https://cenacolovinciano.org/en/
※最後の晩餐を見たい方は、事前のチケット取得を強く推奨します。早く完売してしまうことが多いです。
5.サン・シーロ・スタジアム

イタリア旅行の目的が本場でのサッカー観戦という方も少なくありません。ミラノと言えば、ACミランとインテル・ミラノという2大チームがありますが、その2チームの本拠地となるのが「サンシーロ・スタジアム」です。約7万5千人収容という、イタリア最大のサッカースタジアムで、かつてACミランとインテルの両チームで活躍した選手の名前「ジュゼッペ・メアッツァ」が正式名称です。昨今は地元サッカー熱が再燃し、試合のチケットは一層困難になっているとか。試合日以外にはスタジアムツアーが開催されているので、サッカー好きならぜひ足を運んでみてはいかがですか?スタジアムツアーでは、両チームのロッカールームや記者会見ルームなどファンにはたまらない場所を見学。併設のミュージアムでは、両チームが獲得したトロフィーやレジェンドをはじめ現役選手のユニフォームなどが展示されています。
ミラノ観光まとめ

いかがでしたか?ミラノには、オペラの殿堂スカラ座、下町の雰囲気が残るナヴィリオ運河や、中世の絵画が楽しめるブレラ絵画館、アルマーニの美術館、郊外には大型のアウトレットなどがあり、風光明媚な避暑地として知られるコモ湖へは列車で1時間ほどと、訪れたい場所がたくさんあります。またイタリアのすべてと言ってもいいほどの多くのブランドが勢ぞろいしているので、お買い物好きな方にもおすすめ。最後に、ミラノ中央駅周辺や地下鉄内、ドゥオモ周辺などには観光客を狙ったスリもいるので、充分に注意して下さいね。