『フランダースの犬』にも登場する「アントワープ聖母大聖堂」
少年ネロと愛犬のパトラッシュが登場する童話『フランダースの犬』にも登場するのが、「アントワープ聖母大聖堂」です。ネロが憧れたルーベンスの作品を中心として様々な絵画が展示されています。ベルギーでは、フランス語が公用語として用いられた時期もあるため、「聖母大聖堂」ではなく、「ノートルダム大聖堂」と呼ばれることもあります。
ルーベンスの傑作など、迫力ある数々の絵画
ネロが憧れていた2枚の祭壇画のうちの1枚が、ルーベンスによって描かれた、こちらの『キリスト昇架』です。三連祭壇画の中央左下に描かれている犬のモデルが、ルーベンスが飼っていた愛犬の「パトラッシュ」だったことからネロの愛犬も「パトラッシュ」と名付けられたとされています。『キリスト昇架』は、元々は、シント・ヴァルブルヒス区教会の祭壇画として描かれたものです。
それぞれの柱には、ルーベンス作の絵画の他にも迫力のある数々の絵画が飾ってあります。